重賞ウイナーレポート

2020年07月12日 七夕賞 G3

2020年07月12日 福島競馬場 曇 重 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:クレッシェンドラヴ

プロフィール

生年月日
2014年04月14日 06歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:22戦7勝
総収得賞金
198,404,000円
ステイゴールド
母 (母父)
ハイアーラヴ(IRE) by Sadler's Wells(USA)
馬主
広尾レース (株)
生産者
木村 秀則 (静内)
調教師
林 徹
騎手
内田 博幸

 サマー2000シリーズの開幕戦「七夕賞(G3)」は、その情緒的なネーミングから夏競馬を代表するハンデ戦でもある。第56回目を迎えた今回は、7月12日に福島競馬場で行われ、福島巧者クレッシェンドラヴが後方待機策から、馬群を縫うように進出。4角手前で先行集団を射程圏内に捕らえると、馬場の良いところを力強く伸びて2分2秒5(重)で優勝。通算成績を22戦7勝とした。

 クレッシェンドラヴの生まれ故郷は新ひだか町の木村秀則氏。国道235号線を浦河に向かって走り、新ひだか町の入り口付近から左手に見えてくる小高い丘の中腹にある牧場だ。2011年創業と比較的新しい牧場で、現在は数名のスタッフとともに15頭前後を送り出している。おもな生産馬にはクレッシェンドラヴほかガンサリュート(17年京成杯(G3)2着) ディメンシオン(19年京成杯オータムH(G3)2着、20年阪神牝馬S(G2)3着) パンサラッサ(20年ラジオNIKKEI賞(G3)2着) サイダイゲンカイ(20年道営・栄冠賞)などを送り出している。

 無観客競馬が続く中、新ひだか町の牧場で応援していたという木村さんはレース前、「昨年の福島記念(G3)は挑戦者の立場でしたが、今回はトップハンデを背負って挑戦を受ける側。休み明けとはいえ調子は良さそうでしたが、斤量を背負っているだけに馬場状態は気になっていました」と思っていたそうだ。

 「重賞競走となれば、能力的にも紙一重のメンバーが集まってきます、馬場状態や斤量を考えたら、もう少し前方で競馬をすると思っていただけに道中は冷や冷やでしたし、4角をまわっての手応えからゴール前ではきわどい勝負になる」と思ったそうだが、終わってみれば2着馬に1馬身の差をつける完勝だった。「今回の勝利は、内田騎手のコース取りに負うところが大きかったのではないかと思います。応援に行けなかったのが残念です」と笑顔で感想を述べた。今回の勝利で福島競馬場では5戦して2勝2着3回。3つの重賞含めて4戦がオープンクラスの成績だというから“巧者”ぶりがわかる。

 そんなクレッシェンドラヴは、生まれたときから期待の大きかった馬だという。「バランスが良く、手応えを感じさせる馬でした」。調教での動きもよく、1番人気で迎えたデビュー戦。勇んで応援に行ったものの出遅れて後方のまま。木村さんをがっかりさせたが、そこからキャリアを積むごとに強さを見つけ、昨年秋の福島記念(G3)で初の重賞タイトルを手中にする。

 「以前は精神的に不安定なところもありましたが、成績が示すとおりに4歳暮れくらいから馬がガラッと変わってきて、まだ強くなっている印象です。馬にあわせてレースを使ってくれるオーナー、そして林厩舎。この馬の良いところを引き出してくれる内田騎手のおかげと思っています」と感謝の言葉を続けた。

 母ハイアーラヴは、この春キズナの牡馬を出産したそうだ。「クレッシェンドラヴ同様にバランスの良い馬で、キズナ産駒らしいしっかりとした馬です」とのこと、今からデビューが楽しみだ。