重賞ウイナーレポート

2020年06月07日 安田記念 G1

2020年06月07日 東京競馬場 晴 稍重 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:グランアレグリア

プロフィール

生年月日
2016年01月24日 04歳
性別/毛色
牝/鹿毛
戦績
国内:8戦5勝
総収得賞金
453,243,000円
ディープインパクト
母 (母父)
タピッツフライ(USA) by Tapit(USA)
馬主
(有) サンデーレーシング
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
藤沢 和雄
騎手
池添 謙一

 アーモンドアイの「芝G1レース8勝」という、記録更新に注目が集まった今年の安田記念(G1)。今や「日本最強馬」と呼ぶに相応しい活躍を残しているアーモンドアイの快挙に待ったをかけたのは、「天才少女」と言うべき実績を残しながらも数々の苦難を乗り越えて、この舞台に臨んできたグランアレグリアだった。

 「NHKマイルC(G1)の後には、ひょっとしたら早熟馬との評価で終わってしまうのではと思ったこともあります」と話すのはノーザンファーム空港の窪田淳調教主任。育成時からグランアレグリアの高い能力を評価し続け、実際に桜花賞(G1)をレコードで制する活躍を見せていたグランアレグリアであったが、その後のNHKマイルC(G1)では斜行で降着。そしてスプリンターズS(G1)も左前脚の蹄のトラブルで出走を見送るなど、高い能力をフルに発揮することができずにいた。

 この安田記念(G1)の前にもヴィクトリアマイル(G1)への出走が予定されていたが、こちらも中間の熱発で出走を回避。だが、その判断が結果として吉と出る。

 「敗れはしましたが、高松宮記念(G1)の走りを見た時にグランアレグリアの良さが出ていると感じました。それだけにヴィクトリアマイル(G1)の出走を回避したことは残念でしたが、早い判断ができたからこそ、安田記念(G1)へいい状態で臨めたと思います」

 レースは自宅のTVで見ていたという窪田調教主任だが、パドックを周回する姿からは熱発の影響も無く、いい状態でレースに臨めていると感じていたという。その状態の良さを、より引き出す乗り方をしたのが、高松宮記念(G1)でも鞍上を務めた池添謙一騎手だった。

 「グランアレグリアの能力を引き出す、完璧な騎乗だったと思います。ゴール前も安心して見ていられましたし、改めてこの馬の強さを認識させてくれました」

 スプリンターズS(G1)を見送った蹄の不安だけでなく、完成度の高さとは裏腹に、育成時からデリケートな一面もあったというグランアレグリア。それだけに窪田調教主任は、ケアをしながら万全な状態で競馬に臨ませてくれた、藤沢和雄厩舎スタッフや、ノーザンファーム天栄スタッフへの感謝も口にする。

 「成長力も示せたレースとなりましたし、勝利だけでなく、先々に向けて収穫もあったレースとなりました。今後の活躍が更に楽しみになってきます」

 強さと速さを両立した今の状態ならば、この秋の短距離G1戦線でも主役となりそうなグランアレグリア。「天才少女」から「快足牝馬」へと成長した姿で、更にG1タイトルを積み上げていきそうだ。