重賞ウイナーレポート

2020年02月09日 東京新聞杯 G3

2020年02月09日 東京競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:プリモシーン

プロフィール

生年月日
2015年04月27日 05歳
性別/毛色
牝/青鹿毛
戦績
国内:14戦4勝
総収得賞金
202,100,000円
ディープインパクト
母 (母父)
モシーン(AUS) by Fastnet Rock(AUS)
馬主
有限会社シルク
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
木村 哲也
騎手
M.デムーロ

 復活といっていいだろう。3歳時にフェアリーS(G3)を優勝。関屋記念(G3)では、古馬を一蹴したプリモシーンであるが、4歳時はダービー卿CT(G3)とヴィクトリアマイル(G1)で2着に入着したものの、この年は未勝利に終わる。しかも、近走は1番人気の支持を集めた府中牝馬S(G2)では15着、マイルCS(G1)でも11着に敗れるなど、約1年半もの間、勝利から遠ざかっていた。

 「敗れたとは言えども、ダービー卿CT(G3)、ヴィクトリアマイル(G1)のレース内容も良かったですし、展開や流れが向いていないのかな、と思うこともありました」と話すのは、ノーザンファーム空港の窪田淳調教主任。これまでも2度に渡って、プリモシーンに対する喜びの声を聞かせてもらっていたが、その際には父ディープインパクト譲りと言えるようなスピード能力の高さに関するコメントと、競走馬としての未来を嘱望する言葉も聞かれていた。

 「勝つときは実に鮮やかな末脚を使ってくれる馬であり、東京コースは脚質的にも向いていると思っていました。中間の状態もいいと聞いていましたし、メンバー的にもいいレースをしてくれればと期待をしていました」(窪田調教主任)

 牝馬の好走歴も珍しく無い東京新聞杯(G3)であるが、それでも今年は重賞を沸かしているような牡馬がずらりと揃った。しかも斤量は過去14戦では最も重い56Kg。切れのある末脚を武器とするプリモシーンにとっては、それが削がれてしまうかもしれなかった。

 しかしながら、積極的にポジションを取りに行ったデムーロ騎手は、6番手で折り合いを付けていくと、最後の直線では馬群がばらけたタイミングを見計らって、外に進路を向けていく。そこから末脚を爆発させると、内で粘り混むクリノガウディーを交わしただけでなく、末脚勝負にかけていたシャドウディーヴァの追い込みを半馬身差凌ぎきってみせる。

 レース後には、「能力の高い馬だったので、一度乗ってみたかった」との言葉もデムーロ騎手からは聞かれていたが、その能力を遺憾なく発揮する好騎乗であり、そしてプリモシーンの末脚の鋭さを改めて証明したレースともなった。

 次走については所有するシルクレーシングから、4月4日のドンカスターマイル(G1)と4月11日のクイーンエリザベスS(G1)に予備登録を行ったことが発表。母モシーンの生まれ故郷であるオーストラリアで、まさに故郷に錦を飾るようなレースが期待される。

 「心身共にいい流れで来ていると思いますし、海外でもしっかりと自分の競馬をしてくれると思います」と窪田調教主任はプリモシーンにエールを送った。