重賞ウィナーレポート

2019年11月04日 JBCクラシック(中央交流) Jpn1

2019年11月04日 浦和競馬場 晴 重 ダ 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:チュウワウィザード

プロフィール

生年月日
2015年04月19日 04歳
性別/毛色
牡/青鹿毛
戦績
国内:13戦8勝
総収得賞金
635,993,000円
キングカメハメハ
母 (母父)
チュウワブロッサム  by  デュランダル
馬主
中西 忍
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
大久保 龍志
騎手
川田 将雅
  • 育成馬でダートJpn1の勝ち馬は初めてとなる
    育成馬でダートJpn1の勝ち馬は初めてとなる
  • 先日、牧場には冬の便りが届いた
    先日、牧場には冬の便りが届いた

 着差はハナ差ながらも、写真判定での着差は僅か数センチでの決着となった、今年のJBCクラシック(Jpn1)。勝利したチュウワウィザードは、小回りのコース形態を生かした果敢な先行策で待望のJpn1タイトルを手にした。

 「中間の様子や追いきりの時計を見ても、状態の良さは見て取れましたし、いい競馬をしてくれるのではないかと期待もしていました」と話すのは、チュウワウィザードの騎乗育成を行ってきた、ノーザンファーム空港C1厩舎の高見優也厩舎長。その状態の良さは、481㎏という充実した馬体重にも現れていた。

 「逞しさを増した体つきや豊富な筋肉量からしても、ダート馬らしい成長を遂げながら馬体を増やしているのは明らかでした。ゴール前で抜け出したときは行けると思いましたが、オメガパフュームの勢いがよく見えただけに、ゴールの瞬間はヒヤヒヤしました」

 それでもスローのVTRを見て何とか凌ぎきったことを悟ったというが、薄氷の勝利だったとはいえ、Jpn1挑戦2戦目にして、タイトルを手にしたことは大きいと振り返る。

 「中西オーナーにも喜んでもらえたと思いますし、大久保先生には昔からお世話になってきましたが、育成馬のJpn1勝利は初めてだっただけに、それも含めて嬉しかったです」

 毎年のように重賞馬やG1勝ち馬を送り出してきたC1厩舎であるが、実はダートのJpn1馬はチュウワウィザードが初めてとなる。

 「育成馬ではソロルなどがダートの重賞で活躍を見せてくれましたが、なかなかG1には手が届いていませんでした。チュウワウィザード自身、まだ4歳ということを考えても、今後の活躍が更に楽しみになってきます」

 次走は12月1日に行われるチャンピオンズC(G1)を予定。次は中央でのG1制覇を目指すことになるが、4歳を迎えてのこの充実ぶり、そしてデビューから1度も3着以下になったことのない安定感など、強豪馬がひしめくこのレースでも主役を務めてくれるに違いない。