2019年10月06日 毎日王冠 G2
優勝馬:ダノンキングリー
プロフィール
- 生年月日
- 2016年03月25日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:6戦4勝
- 総収得賞金
- 515,056,000円
- 母 (母父)
- マイグッドネス(USA) by Storm Cat(USA)
- 馬主
- (株) ダノックス
- 生産者
- 三嶋牧場 (浦河)
- 調教師
- 萩原 清
- 騎手
- 戸崎 圭太
天皇賞(秋)(G1)、あるいはマイルチャンピオンシップ(G1)へと向かう馬たちにとっての重要なステップレース「第70回毎日王冠(G2)」が10月6日、東京競馬場で行われ、浦河町の三嶋牧場生産ダノンキングリーが1番人気に応えて優勝した。騎乗した戸崎騎手にとっては9月の紫苑S(G3) (優勝馬パッシングスルー)以来のJRA重賞勝利で今年5勝目で、通算52勝目。管理した萩原清調教師にとっては5月のヴィクトリアマイル(G1) (優勝馬ノームコア)以来の重賞勝利で今年3勝目で、通算22勝目。生産者の三嶋牧場にとっては、7月のクイーンS(G3) (優勝馬ミッキーチャーム)以来、今年5つ目の重賞勝利となった。
皐月賞(G1)3着、ダービー(G1)2着と春のクラシックで惜敗を繰り返したダノンキングリーにとっての秋初戦。5頭のG1優勝馬を相手に47.9%の単勝支持率を集めたが、ゲートが開いた瞬間「白,赤一本輪,赤袖白一本輪」の勝負服が1頭だけ取り残された。
その様子を三嶋牧場野深分場の繁殖スタッフ、玉置善隆さんは厩舎テレビで見ていたという。「秋の東京開催の開幕週で、先行馬が有利な馬場状態というのは分かっていましたが、本当に強い競馬をしてくれたと思います。好位からレースを組み立てた皐月賞(G1)やダービー(G1)とはまた違った競馬でしたが、改めてこの馬の強さを示す結果になったと思います。リラックスして走らせてくれた戸崎騎手に感謝するとともに、経験豊かな馬たちを相手に1番人気の評価を頂き、それに応えてくれたことにほっとしています」。
牧場時代のダノンキングリーは、同世代の馬たちと比較すると決して大柄ではないがバランスの良い馬だったという。「私たち繁殖スタッフの仕事は、無事に出産させることと、病気やケガなど体調の変化を見逃さないようにすること。そのため、放牧地の草刈はまめにやるようにしています。今年も70頭近くの当歳が生まれました。離乳を終えた当歳馬を中期育成の厩舎に送り出したあとは、母馬のケアを中心に行います。来年の出産に備えて栄養面や環境を整え、お腹の仔の発育や母馬の体調管理などを行います」と話し「ダノンキングリーがダービー(G1)に出走した時、東京競馬場まで応援しに行ったのですが、こんなにたくさんの人に応援いただいていること、そしてテレビの前で応援してくださる方がいらっしゃることに感動しました」。
「(ダノンキングリーは)次こそG1タイトルを獲ってくれるのではと、私たちも期待をもって応援しています。次走はマイルチャンピオンシップ(G1)と聞いていますが、良い結果を期待したいですし、将来的には色々な選択肢を持てる馬になって欲しいです。ダノンキングリーは。まだまだ頑張ってくれると思いますので三嶋牧場の競走馬共々、応援して頂けたらありがたいです」というメッセージを預かった。