2019年10月06日 京都大賞典 G2
優勝馬:ドレッドノータス
プロフィール
- 生年月日
- 2013年03月09日 06歳
- 性別/毛色
- せん/栗毛
- 戦績
- 国内:27戦6勝
- 総収得賞金
- 211,325,000円
- 母 (母父)
- ディアデラノビア by サンデーサイレンス(USA)
- 馬主
- (有) キャロットファーム
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 矢作 芳人
- 騎手
- 坂井 瑠星
京都大賞典(G2)で11番人気での重賞制覇を果たしたドレッドノータス。しかも、昨年のアンドロメダS以来の勝利であり、その上、重賞勝利は2015年のラジオNIKKEI杯京都2歳S(G3)以来、約4年ぶりとなった。
「びっくりしたというのが、正直な気持ちです」と話してくれたのは、騎乗育成を手がけたノーザンファーム空港の足立稔厩舎長。しかもドレッドノータスは、毎年夏のシーズンになると足立厩舎長の元で調整が行われてきた。
「今年も函館記念(G3)の後から丹頂Sまでの期間の管理を任せていただきました。函館記念(G3)の後は見た目にも疲れが見受けられましたが、トレッドミルで身体を戻してから騎乗調教を再開したところ、元気がみなぎっている程の動きを見せるようになりました」
状態が上向きになるにつれて飼い葉食いも良くなり、丹頂Sに出走した際の馬体重は、函館記念(G3)よりもプラス22㎏の470㎏となっていた。
「身体が戻っていただけで無く、乗っていても中身が入っているような印象も受けました。ただ、競馬場に送り出した時にもう少し体重が絞り込めていれば、丹頂Sの結果も違ったのかもしれませんし、京都大賞典(G2)ではその時よりも馬体重を減らして(マイナス12㎏)いたことが、好走に繋がったのでしょう」
ゲートが開くとウインテンダネスが落馬。いきなり波乱のレースを予感させたが、押し出されるような形でハナに立ったダンビュライトは1000m通過を59秒7、その後も1ハロン12秒台という平均的なラップを刻んでいく。その落ち着いた流れをドレッドノータスは3番手から追走し、最後の直線に入ってからもダンビュライトが逃げ粘るところを、力強く交わしていく。
「去勢の効果もあったのでしょうが、調教でも年々落ち着きが感じられるようになっていました。この距離でもリラックスして走れていましたし、最後までいい脚を使ってくれました」
この勝利でドレッドノータスは天皇賞(秋)(G1)の優先出走権を獲得。鞍上を務めた坂井瑠星騎手は、この勝利で重賞2勝目となっただけでなく、所属する矢作厩舎の所属馬では初めての重賞制覇ともなった。
レース後には坂井騎手から、矢作調教師に対する感謝の言葉があったが、足立厩舎長も同様の思いを口にする。
「毎年のように管理を任せていただいているだけでなく、いい状態でレースに臨ませてくださっている矢作先生には感謝しかありません。ドレッドノータスもまだまだいいレースを見せてくれると思いますし、もう一つぐらいは重賞を勝ってもらいたいですね」
ドレッドノータスの次走は、この勝利で優先出走権を獲得した天皇賞(秋)(G1)を予定。足立厩舎長が期待する次の重賞タイトルは、G1となるのかもしれない。