2019年09月16日 セントライト記念 G2
優勝馬:リオンリオン
プロフィール
- 生年月日
- 2016年01月28日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:10戦4勝
- 総収得賞金
- 137,484,000円
- 馬主
- 寺田 千代乃
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 松永 幹夫
- 騎手
- 横山 典弘
セントライト記念(G2)で青葉賞(G2)に続く重賞2勝目をあげたリオンリオン。日本ダービー(G1)の後には、育成先でもあったノーザンファーム空港に戻ってきて英気を養った。
「思っていたより疲れなく、むしろ元気なぐらいでした。牧場から送り出した頃より背も伸びただけでなく、馬体自体が一回り以上、いや一回り半ほどは大きくなっているような印象さえありました」と話すのは、ノーザンファーム空港の足立稔厩舎長。その成長度合いと、調整期間中の充実ぶりはセントライト記念(G2)でのプラス12㎏という馬体重にも現れていたが、その馬体の通りに調教の動きも目覚ましかったという。
「元々のストライドの大きな走りに加えて、力強さも増していました。状態も申し分無かったですし、早く入厩させて欲しいと思っていた程です(笑)」(足立厩舎長)
その足立厩舎長が勝ち負けになると期待していたセントライト記念(G2)だが、ファンもまた、リオンリオンを一番人気で迎え入れる。ゲートが開くと、当然のようにレースの主導権を握ると思いきや、ハナに立ったのはアトミックフォース。リオンリオンは控える形で3番手での追走となった。
「ハナに立たなかったのは、横山騎手の判断もあったのでしょうが、結果としてはあの競馬ができたことで、より自在性が広がったような印象も受けました。道中の折り合いも付いていましたし、最後の直線の手応えを見たときには勝てると思いました」(足立厩舎長)
直線で先頭に立ったリオンリオンは、その大きなストライドで後続との差を広げ始める。2着にはノーザンファーム生産馬のサトノルークス、3着にはザダルが入着したが、この3頭は全てノーザンファーム空港の育成馬でもあった。
この勝利で菊花賞(G1)の本命に躍り出たとも言えそうなリオンリオン。父が現役時に芝の中長距離で活躍したルーラーシップという血統背景もさることながら、展開に左右されない先行力を武器に、芝3000mの距離も押し切ってしまいそうな気がしてくる。
「まだ幼さも残っているだけに、本当に良くなるのは古馬になってからだと思いますが、それでも菊花賞(G1)の条件はリオンリオンに合っているはずです。前哨戦を見る限り、菊花賞(G1)もノーザンファーム生産馬や、育成馬たちがライバルとなってきそうですが、リオンリオンには自分らしいレースをしてもらいたいですし、その結果が勝利だったら嬉しいです」(足立厩舎長)
菊花賞(G1)は京都競馬場まで応援に行く予定だという足立厩舎長。このセントライト記念(G2)のように、菊花賞(G1)でも早々に「勝てる」と思わせてくれるようなレースを見せてくれるに違いない。