2019年07月28日 クイーンS G3
優勝馬:ミッキーチャーム
プロフィール
- 生年月日
- 2015年02月07日 04歳
- 性別/毛色
- 牝/鹿毛
- 戦績
- 国内:11戦5勝
- 総収得賞金
- 165,488,000円
- 母 (母父)
- リップルスメイド(GB) by Dansili(GB)
- 馬主
- 野田 みづき
- 生産者
- 三嶋牧場 (浦河)
- 調教師
- 中内田 充正
- 騎手
- 川田 将雅
秋に行われる秋華賞(G1)、エリザベス女王杯(G1)へのステップレース「第67回クイーンS(G3)」が7月28日に札幌競馬場で行われ、川田将雅騎手騎乗の1番人気ミッキーチャームが好位置追走から最後の直線で力強く抜け出して1分47秒0の好タイムで優勝。この勝利で函館、札幌の洋芝コースは4戦4勝となった。
同馬は、浦河町にある三嶋牧場の生産馬だ。1960年に創業され、現在は生産から育成、調教までを行う総合牧場で、2019年の共同通信杯(G3)に勝ち、皐月賞(G1)3着、ダービー(G1)2着のダノンキングリーや同じく2019年弥生賞(G2)に勝ったメイショウテンゲン、昨年のローズS(G2)、フラワーC(G3)に勝ち、秋華賞(G1)3着カンタービレなどを送り出している牧場だ。
この日は札幌シリーズの開幕週。レースを見届けた三嶋健一郎専務は「春のヴィクトリアマイル(G1)以来のレースとなりましたが、今日はパドックでも(この馬としては)落ち着いていると思いました。滞在競馬というのもよかったのでしょうが、札幌競馬場は昨年も勝っているように相性の良い競馬場。今回も、厩舎の方々がしっかりと仕上げてくれていると思いました」。
レースは、文字どおりの横綱相撲だった。「競馬は、馬がゴールするまで何が起こるかわかりませんので、最後まで安心して見ていられたということはないのですが、川田騎手の好リードで、秋に向けて良いスタートが切ることが出来たと思います」と、ほっとしたような表情でレースを振り返った。
牧場時代のミッキーチャームは生まれたときから高い点数が与えられる馬だったという。自信を持って2016年のセレクトセール1歳市場へと上場。そこで野田みづきオーナーに見初められて、7,560万円(税込)で落札されている。
「当時、カタールブラッドストックの所有馬として話題にもなった馬ですが、牧場としても、せりという公の場で高く評価いただき、本当に嬉しかったです」。その後、育成は吉澤ステーブルで行い、栗東の中内田充正厩舎から3歳2月にデビューし、夏に3連勝。5番人気で出走した秋華賞(G1)では逃げてアーモンドアイの2着と健闘している。
当然、周囲は「次はG1獲り」と騒々しくなってくるが「今後のレース選択については、オーナーや調教師の先生が決めることですから、見守るほかないのですが(ミッキーチャームに限らず)牧場としてはG1競走の優勝が大きな目標であることは言うまでもありません。簡単に勝てるレースだとは思っていませんが、生産牧場としては、生産馬が無事に出走してくれることが1番。そして、出走できたら、その馬が持っている力を出しきってくれるような競馬になることを期待したいと思います」と話してくれた。