2019年01月14日 京成杯 G3
優勝馬:ラストドラフト
プロフィール
- 生年月日
- 2016年03月11日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:2戦2勝
- 総収得賞金
- 153,345,000円
- 馬主
- (有) 社台レースホース
- 生産者
- 社台ファーム (千歳)
- 調教師
- 戸田 博文
- 騎手
- C.ルメール
現3歳世代が種牡馬としては2世代目の産駒となるノヴェリスト。近年のドイツ競馬を代表する名馬でもあり、4歳時にはキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1)をレコードで優勝。日本でも芝の中長距離戦における大物誕生が期待されていた中、ラストドラフトが先行して押し切る強いレースで、種牡馬としての父に初めての重賞タイトルを授けた。
そのラストドラフトの母が、社台ファームで生産された桜花賞馬のマルセリーナ。現役時には2016年に引退した松田博資元調教師の元で管理をされており、ラストドラフトは母の初仔となる。
「ラストドラフトですが、この血統を松田元調教師から引き次ぐ形となった戸田博文調教師の並々ならぬ決意が感じられていたので、より一層の緊張感を持って接してきました」と話すのは、ラストドラフトの育成調教を手がけた丹羽崇智調教厩舎長。厳しい冷え込みが続くこの時期の北海道だが、昨年の今頃は決して無理をさせることなく、牧場の雪が溶け始めた頃から速めの調教を開始すると、乗り込みが進んでいた千葉トレーニングセール上場馬たちを煽るような動きを見せていた。
「速めの調教では、常に想定していたよりも楽に速い時計をマークするなど、ワンランク上の性能を随所に見せていました。桜花賞馬の産駒ということで、デビュー前からの注目度も高かったですが、その期待以上の動きを見せていてくれたと思います」
昨年11月に行われたメイクデビュー東京を快勝し、これがデビュー2戦目となる京成杯(G3)でも積極的に先手を取りに行くレースを見せていく。最後の直線では2番人気のランフォザローゼスから競りかけられるも、脚色は衰えることなく、1馬身1/4差を付けてゴール。キャリア2戦目での京成杯(G3)優勝は、レース史上初の快挙ともなった。
「クラシック戦線に名乗りを挙げるような、胸のすく快勝に牧場全体が盛り上がっています。応援してくださった出資会員の皆様、そしてファンの皆様に厚く御礼申し上げたいと思います」と語る丹羽厩舎長。レース後には戸田調教師の元に、松田元調教師からお祝いの電話も届いたという。名伯楽から名調教師へと繋がれた、父、母共に名馬の系譜は、今年のクラシック戦線を沸かせてくれそうだ。