2019年01月05日 中山金杯 G3
優勝馬:ウインブライト
プロフィール
- 生年月日
- 2014年05月12日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/芦毛
- 戦績
- 国内:16戦6勝
- 総収得賞金
- 299,523,000円
- 馬主
- (株) ウイン
- 生産者
- コスモヴューファーム (新冠)
- 調教師
- 畠山 吉宏
- 騎手
- 松岡 正海
新年最初の重賞レース中山金杯(G3)はトップハンデ58キロを背負った3番人気ウインブライトが馬群の外側から急坂を駆け上がり力強く差し切って優勝。中山競馬場で3つめの重賞タイトルを手中にして、通算成績を16戦6勝2着2回(重賞4勝)とした。
ウインブライトは父ステイゴールド、母サマーエタニティ、母父アドマイヤコジーンという血統。全姉にウインファビラス(阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)2着、新潟2歳ステークス(G3)2着)がいる。同馬を生産したコスモヴューファームは1996年にビッグレッドグループの岡田繁幸氏によって設立され99年に現在の社名へと変更。本場の他に4つの分場で生産、育成、調教、休養を行っている総合牧場だ。
同ファームの山口昌之マネージャーは「毎年、金杯のレースが行われる日にビッグレッドグループの新年恒例会を行っています。そこで年間目標を立てるのですが、今年はウインブライトが中山金杯(G3)を勝つという前提で目標を組んでいました。と言うのも、付きっきりで稽古をつけてくれている松岡騎手が馬の状態を良く理解してくれていると思ったからです。馬体重増も想定内でしたし、トップハンデも気になりませんでした。このレースにはマイネルハニーも出馬していましたので、岡田代表をはじめスタッフ一同で期待を込めてレースを見守っていました」と話し「いつもよりもやや後ろの位置取りとなりましたが、ウインブライトという馬は、いつもジリジリと確実に伸びて来ますので、後方待機でもバテずに上がってくるだろうなという感触はありました。最後の直線の坂を上り切って混戦を差し切り勝利した瞬間には皆でどっと盛り上がりましたよ!新年1つ目の重賞を勝てたのは嬉しいです。これまでにもウインフルブルーム(2015年京都金杯(G3))、ウインプリメーラ(2016年京都金杯(G3))が優勝していますので金杯とは相性が良いのかも知れませんね。この優勝はウインの馬をコスモヴューファームが受け持つようになってから重賞10勝目の節目の勝利になりました。」と、幸先の良い新年のスタートに明るい笑顔を見せてくれた。
「ウインブライトが本当に強くなるのは古馬になってから」と思っていたという山口マネージャーは今年5歳になりやっと本格化してきたと感じているそうだ。「一皮むけて精神的にも肉体的にも大人になり見ていて頼もしく感じます。次走は中山記念(G2)で強い相手が出てくると思いますが更に上を目指して欲しいです。今まではG1に挑戦するも惜しいとは言えないレースでしたが、本格化した本馬がどこまで通用するのか見てみたいですね。クラシック制覇は簡単じゃない、大変なことはわかっています。ですがサマーエタニティの仔には期待を持っています。」
本馬の母サマーエタニティはオンとオフがはっきりとしているタイプだが、普段は大人しい性格なのだそう。ディープインパクトを受胎し、出産に向けて穏やかな毎日を過ごしている。半弟ので、今年デビューする父オルフェーヴルは、ウインブライトが初重賞のスプリングステークス(G2)に挑戦して優勝した日の夜に生まれた仔。2歳とは思えない雄大な馬体で既に大物感が漂っている。サマーエタニティについて山口マネージャーは「こんなに活躍する仔を産んでくれる母馬はそうはいません、名牝ですね。名前の由来は「長く記憶に残る名牝になることを願って」なのだそうです。」名に恥じない活躍をみせてくれる美しい母馬はまた名馬を輩出してくれそうだ。
「グレード1の世界にウインブライトなら連れて行ってくれるかも知れない。まだ見た事の無い世界に連れて行って欲しいです!そして私達が携わった馬を応援して下さるファンの皆様にはいつも嬉しく、ありがたく思っています。これからも結果を出せるようにスタッフ一同で努力を続けて行きますので、応援をどうぞ宜しくお願いします。」力をつけ本格化した今、悲願のタイトル奪取に向かい輝きを放ってくれそうだ。