2018年11月03日 京王杯2歳S G2
優勝馬:ファンタジスト
プロフィール
- 生年月日
- 2016年04月22日 02歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:3戦3勝
- 総収得賞金
- 134,387,000円
- 馬主
- 廣崎 利洋
- 生産者
- Shall Farm (門別)
- 調教師
- 梅田 智之
- 騎手
- 武 豊
2歳王者決定戦の朝日杯フューチュリティS(G1)への重要なステップレース「第54回京王杯2歳S(G2)」が3日、東京競馬場で行われ、日高町のShall Farm生産馬で武豊騎手騎乗の2番人気ファンタジストが絶妙なタイミングで抜け出して、小倉2歳S(G3)に続く重賞2連勝を記録した。
ファンタジストは父ロードカナロア、母ディープインアスク(母の父ディープインパクト)。3代母ディアーミミが仏3歳チャンピオンのサルスの半妹という血統で、ディアーミミの孫にはブリーダーズCジュヴェナイル優勝馬ミッドシップマンもいるファミリーで、それ以上にロードカナロア×ディープインパクトという最先端をいく配合にも目が惹かれる。
1歳秋からの後期育成を担当したのは平取町の坂東牧場。近年では“二刀流”オジュウチョウサンの生産牧場として知られる存在だが、育成専門牧場として日高でも長い歴史を持ち、その中から近年だけでもドンフォルティスやスマートレイアー、ディサイファなど多くの活躍馬を出している。
同牧場の荒木一仁マネージャーは「お預かりしたのは1歳の秋からです。入厩当初からバランスの良い馬体が印象に残っています。2歳7月にデビューできたように、馴致から育成と、こちらが与えたメニューを順調にこなしてくれた優等生。当時から、総合力の高い馬というのが私たちの評価でした」と当時の印象を話し「今回のレースは牧場テレビでの応援でしたが、珍しいくらいのスローペースにしっかりと折り合って、ゴール前では勝負強さを見せてくれました。1戦毎に大きく体重を増やしながらの重賞2連勝は嬉しい限りです。しっかりと間隔を空けながら、この馬の良いところをレースで引き出してくれている梅田厩舎、ロスのない競馬で馬を勝利へと導いてくれた武豊騎手のおかげと思っています」と喜んでいる。
「育成時代から騎乗スタッフの中ではハンドリングの良さで人気の馬でした。当時はまだロードカナロア産駒が本格的に始動する前でしたが、前向きな気性ではあるけど、単調なスプリンターではないね、というようなことをみんなで話していました。と牧場時代のエピソードをちらり。
「今回、小回りの1200m戦から直線の長い1400mへと舞台が変わるなかでも変わらぬ強さを見せてくれました。収穫の多いレースだったと思います。今度は、おそらく1600mへと距離が延びると思いますが、自分のペースで走ることが出来る馬なので少なくとも距離の心配はしていません。とレースを楽しみにしている。