2018年10月28日 天皇賞(秋) G1
優勝馬:レイデオロ
プロフィール
- 生年月日
- 2014年02月05日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:10戦7勝
- 総収得賞金
- 881,550,000円
- 父
- キングカメハメハ
- 母 (母父)
- ラドラーダ by シンボリクリスエス(USA)
- 馬主
- (有) キャロットファーム
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 藤沢 和雄
- 騎手
- C.ルメール
レイデオロの騎乗育成を手がけた、ノーザンファーム空港の大木誠司厩舎長は機会があれば、G1レースに出走する育成馬たちの応援に出向くように心がけている。
「その中でも東京競馬場は応援に行く機会が多いのですが、今年の日本ダービー(G1)(ワグネリアン)だけでなく、レイデオロ、ディープブリランテと勝率もそれなりに高いですね」
そのワグネリアンも出走を予定していた、今年の天皇賞(秋)(G1)。マカヒキを含めた3頭の日本ダービー馬がそろい踏みとはならなかったが、レイデオロを応援するべく、大木厩舎長は東京競馬場へと向かった。
「競馬場で姿を見るのは、その日本ダービー(G1)以来ですが、今年の6月にノーザンファーム天栄で調整されていた頃にも馬は見ていました。最終追い切りの反応も良かっただけに、いい状態で臨めそうだなとは思っていましたが、改めてパドックを周回する姿もまた、筋肉の張り、毛艶共に今までで一番だと思っていました」
この天皇賞(秋)(G1)では、同じノーザンファーム空港で育成されていたスワーヴリチャードに続く、2番人気の支持を集めたレイデオロ。課題となっていたゲートもすんなりと出ると、ドバイシーマクラシック(G1)で見せた折り合いの難しさも見せること無く、好位を追走していく。
「いいスタートを切れましたし、いい位置で折り合いの不安も無くレースを進めることができました。前半が平均ペースだったにも関わらず、後半が速い流れになりましたが、この時計でも勝ってくれたことで、スピード競馬への適性も示せたと思っています」
前半1000mは59秒4ながらも勝ち時計の1分56秒8は、2011年にトーセンジョーダンが記録した、1分56秒1のレコードに続く史上2番目の時計。また、近年は不振が続いていた日本ダービー勝ち馬であったが、タイムだけでなくレース内容も含めて、改めて世代の王者が、日本競馬界のトップであることを証明した形ともなった。
「引退後は種牡馬入りも果たせる馬だとは思いますが、この距離のG1を勝てたこともまた、高い評価に繋がると思っています。勿論、今後も更にタイトルを積み重ねてくれると信じています」
天皇賞(秋)(G1)でのワグネリアンとの初対決はならなかったが、この後に行われるG1レースで、いつか2頭の直接対決もあるはず。その時もまた、競馬場には大木厩舎長の姿があるのだろう。