重賞ウィナーレポート

2018年09月09日 京成杯オータムH G3

2018年09月09日 中山競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ミッキーグローリー

プロフィール

生年月日
2013年04月03日 05歳
性別/毛色
牡/青鹿毛
戦績
国内:11戦6勝
総収得賞金
149,810,000円
馬主
野田 みづき
生産者
岡田スタツド (静内)
調教師
国枝 栄
騎手
C.ルメール

 秋競馬の開幕を告げる京成杯オータムハンデ(G3)は9月9日、千葉県の中山競馬場で行われ、新ひだか町の岡田スタッド生産の1番人気ミッキーグローリーが最後の直線で末脚を伸ばして優勝。11戦目で重賞ウイナーの仲間入りを果たしている。

 岡田スタッドは、1972年に開設された岡田蔚男牧場を前身とする。現在は蔚男さんの次男である牧雄氏が中心となって、新ひだか町目名の本場と豊畑地区の分場など道内外にある6つの関連牧場で生産、育成、調教を一貫して行っている。07年の有馬記念(G1)優勝馬マツリダゴッホや最優秀ダート馬に選出されたサウンドトゥルー、あるいは重賞最多勝スマートファルコンほか、本馬の母メリッサや、今年のニュージーランドトロフィー(G2)を勝った全弟カツジなどは岡田スタッドの生産馬だ。

 代表の岡田牧雄さんは、開口一番「正直に言えば、準オープン競走を勝ったばかりで重賞は初挑戦。ハンデも見込まれたものでしたので、レース前はどこまでやってくれるのかという思いでした。しかし、約1年半も休んだ馬が、こうして競馬場に戻ってきてくれて、しかも重賞を勝ってくれるのだがら頭が下がるとしか言葉がありません。それが、この血統(サンマリノ系)ですからなおさら嬉しいです」と満面の笑みを浮かべた。

 本馬の5代母となるサンマリノは、天皇賞(秋)、有馬記念などを制したガーネットの全妹という血統、中央競馬で5勝をあげたのちに岡田蔚男さんの牧場で繁殖牝馬になると、ミホランザン(朝日杯3歳S)の母となっている。ミッキーグローリーの3代母ウインドオブサマーは岡田蔚男牧場生産で、岡田牧雄氏の所有馬。その仔、ストーミーランも、メリッサも岡田牧雄氏が代表馬主を務め、強烈な末脚を武器としたメリッサは6歳夏に北九州記念(G3)を勝ち、繁殖牝馬としては今春のニュージーランドトロフィー(G2)を勝ったカツジの母にもなっている。

 「今では550キロにまで成長したミッキーグローリーは。生まれたときから雄大な馬格の持ち主で、評価の高い馬でした。セレクトセールの当歳市場に上場し、そして現在の馬主さんとめぐりあって1歳秋までお預かりしましたが、順調な成長過程を歩んだ馬でした」。

 そして2歳8月にデビューしたミッキーグローリーの初勝利はデビューから3戦目、3歳2月までずれ込んだ。

 「母親同様に、奥手なのかもしれません。もちろんデビュー戦から注目していましたが、昨年秋に長期休養から復帰したときに見たパドック映像はさらに成長を感じさせる馬になっていました。重賞タイトルを取って、これからはさらに強い馬たちと戦うと同時に、脚元との戦いになると思いますが、とにかく無事に次のレースを迎えて欲しい」と願っている。