重賞ウィナーレポート

2018年08月12日 関屋記念 G3

2018年08月12日 新潟競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:プリモシーン

プロフィール

生年月日
2015年04月27日 03歳
性別/毛色
牝/青鹿毛
戦績
国内:6戦3勝
総収得賞金
206,000,000円
ディープインパクト
母 (母父)
モシーン(AUS)  by  Fastnet Rock(AUS)
馬主
有限会社シルク
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
木村 哲也
騎手
北村 宏司

 フェアリーS(G3)で初重賞制覇を飾りながらも、古馬とは初めてのレースとなったこの関屋記念(G3)。プリモシーンの斤量はメンバー中最軽量となる51㎏だった。

 「関屋記念(G3)は3歳牝馬が勝っていない(31年ぶり、3頭目の勝利)レースだと聞いていましたが、斤量に恵まれたと思いましたし、今後、古馬と戦っていくことを考えた場合、このレースが試金石となるとも思っていました」と話すのは、ノーザンファーム空港の窪田淳調教主任。騎乗育成を手がけたプリモシーンは、2歳時に送り出して以来、牧場へは戻ってきた事が無いが、それでも木村哲也厩舎は、調整先となったノーザンファーム天栄とは、頻繁に連絡を取り合っていた。

 「こちらで管理をしていた頃は小柄なイメージがあっただけに、NHKマイルC(G1)以来とはいえ、488㎏まで馬体を大きくしていたことは驚きでした。母のモシーンは幅のある馬だっただけに、その遺伝も出てきているのかもしれません」

 普段はノーザンファーム空港で育成馬の管理を行っている窪田調教主任は、自身が携わっていた牝馬が繁殖に上がった時以外に、繁殖厩舎へ出向くことは滅多に無い。それでもモシーンは第一仔であるキャリコの騎乗育成を担当する前に、母仔が一緒にする姿を幾度となく見てきていた。

 「モシーン自身が優秀な競走成績を残していましたし、プリモシーンもその優秀さを証明するような競走成績を、育成馬として送り出せたのは嬉しかったです」

 一番人気となったこの関屋記念(G3)。中団からやや後方でレースを進めたプリモシーンは、最後の直線で外に進路を向けると、一気に末脚を爆発させていく。

 「ディープインパクト産駒らしい切れを見せてくれました。この内容なら今後、古馬と再び相まみえる際にもいい結果を残してくれると思いましたし、プリモシーン自身、更なる成長も見せてくれたと思っています」

 次走のローテーションはまだ確定していないが、古馬を相手としたマイル戦線だけでなく、同世代の牝馬同士のレースでも力量の違いを見せてくれるに違いない。

 「良くなるのはまだまだ先だと思っています。マイル適性の高さからしても、来年のヴィクトリアマイル(G1)の頃は更にいい状態になっていそうですし、その未来像を見せてくれたレースとなったとも思います」