2018年03月18日 阪神大賞典 G2
優勝馬:レインボーライン
プロフィール
- 生年月日
- 2013年04月01日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:21戦4勝
- 総収得賞金
- 450,466,000円
- 父
- ステイゴールド
- 母 (母父)
- レーゲンボーゲン by フレンチデピュティ(USA)
- 馬主
- 三田 昌宏
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 浅見 秀一
- 騎手
- 岩田 康誠
3歳時のアーリントンC(G3)以来、約2年1か月ぶりとなる重賞制覇。意外だと思われた方も多いのでは無いかと思われるが、それもそのはず、その期間内には菊花賞(G1)で2着、NHKマイルC(G1)と天皇賞(秋)(G1)で3着など、レインボーラインは距離や競馬場を問わず、常に重賞で好走を繰り返してきた。
「これまでのレースは気の難しさを出したり、展開にも恵まれないなど、能力を出し切れなかったのも事実でした。でも、G1でも確実に脚を使っていましたし、G2となる今回のレースはメンバー的にも、何とかしてくれるのではないかと思っていました」とは育成を手がけたノーザンファーム空港の大木誠司厩舎長。大木厩舎長にもレインボーラインのことでお話を聞くのは、2年1か月ぶりとなったわけだが、その間にも日本ダービー馬となったレイデオロや、安田記念(G1)を制したサトノアラジンなど、世代や期間を問わず重賞ウイナーを送り出してきた。
その時の取材では「緩さが抜けきらないものの、レースごとに成長を遂げている。マイルで重賞を制しているが、短距離馬という印象は無い」と話しているが、その通りに連対実績は芝のマイルから3000mまでという幅広い適性を持つ競走馬となった。
基本的には後方からのレース運びをするレインボーラインではあるが、今回は速い流れの中、中団追走から早めにポジションを上げていった。
「折り合いが付いてくれればの話でしたが、今回も理想としては前目でレースをしてくれたらと思っていました。岩田騎手がその通りに進めてくれましたし、最後の直線では他の馬に迷惑こそかけてしまいましたが、まさに思っていた通りのレースになったと思います」
距離を問わない万能さ、そして重賞を戦い続けたタフさもあっての、今回の重賞勝利となったが、大木厩舎長もまた、それがレインボーラインの長所だと認める。
「体質も丈夫になったことが、コンスタントにレースを使えている要因だと思います。また、管理をしてくれている浅見厩舎の皆さんや、ノーザンファームしがらきのスタッフにも感謝するだけです」
「この勝利で賞金を加算できたことが、今後のローテーションを考えた場合も大きい勝利となりました」と語る大木厩舎長。この後は優先出走権を得た天皇賞(春)(G1)を目標とするが、昨年は12着に敗れたレースとなる。
「決してコースや距離が不向きだとは思いませんし、流れが向いて、何よりも折り合いさえつけば、いい競馬をしてくれると思います」と期待を寄せる大木厩舎長。これが10度目のG1挑戦となるが、区切りのいい回数で、ついに悲願を果たすことになるのかもしれない。