2017年09月05日 秋桜賞(GDJ)
優勝馬:スターインパルス
プロフィール
- 生年月日
- 2014年04月14日 03歳
- 性別/毛色
- 牝/栗毛
- 戦績
- 国内:13戦6勝
- 総収得賞金
- 40,155,000円
- 母 (母父)
- コパノジャーノー by エリシオ(FR)
- 馬主
- 坂本 順子
- 生産者
- 西村 和夫 (静内)
- 調教師
- 小久保 智
- 騎手
- 村上 忍
『グランダム・ジャパン2017』古馬シーズンの第7戦「秋桜賞(名古屋)」を、1番人気の3歳馬スターインパルス(浦和)が逃げ切り勝ち。前走の読売レディス杯(金沢)につづいて岩手の村上忍騎手を鞍上に配し、ダッシュよくハナを奪ってペースを握ると、最後の直線で猛追してきたディアマルコ(高知)を振り切り、昨年のプリンセスカップ(水沢)、今春の桜花賞(浦和)につづく重賞3勝目を飾った。
スターインパルスの生産者は、新ひだか町静内の西村和夫さん。牧場の紹介やスターインパルスの幼少期についてはプリンセスカップと桜花賞の優勝時レポートをご参考いただくとして、今回は前回のレポート時に生まれてまだ1週間しか経っていなかったスターインパルスの半弟(牡、当歳、父エスポワールシチー)の成長度合いを拝見させていただいた。
●昨年のプリンセスカップ(水沢)優勝時レポート
https://uma-furusato.com/winner_info/detail/_id_87340
●今春の桜花賞(浦和)優勝時レポート
https://uma-furusato.com/winner_info/detail/_id_89324
「今年コパノジャーノーが産んだ牡馬は、スターインパルスとは対照的に生まれた時から立派な体をしていました。ここまで病気やケガもなく丈夫に育ち、思い描いた通りの良い体型になってきています。間もなく離乳を迎えますが、このまま順調に成長してほしいですね」と話す西村さん。離乳は放牧地ごとに行い、母馬と離れたあとも同じ放牧地で過ごしてきた当歳馬同士がいっしょに居られるようにしているそうだ。
この当歳馬はエスポワールシチーの3世代目産駒となるが、今年デビューのエスポワールシチー初年度産駒からは、ヤマノファイト(イノセントカップ、サンライズカップ)、モリノラスボス(ジュニアグランプリ)、シオジスター(金沢プリンセスカップ)と早くも3頭の重賞勝ち馬が出ている。現在のところ、地方競馬のファーストシーズンサイアーランキングではトップを走り、JRAも含めたダートのファーストシーズンサイアーランキングでもヘニーヒューズに次ぐ2位につけている(2017年10月19日現在)。「エスポワールシチーのスピード能力や体型に惚れ込んで交配しましたが、やはり産駒は走りますね。スターインパルスの半弟も、デビューする日が待ち遠しいです」と西村さんは夢を膨らませる。
一方、母コパノジャーノーについては、「今年はサウスヴィグラスを受胎していますので、来年生まれて来る仔はスターインパルスの全兄弟になりますね。その姉のタイヨウガデテキタもサウスヴィグラス産駒で7勝を挙げた活躍馬ですから、お腹の仔にも期待は高まります」と話し、「来年はコパノリッキーが種牡馬入りする予定なので、コパノジャーノーに配合してみようかと考えています」と、次の交配予定についても明かしてくた。
「生まれた時は小さかったスターインパルスも現在は460キロ台の馬体で競馬をしており、成長力のすごい馬ですね。レースぶりを見ると天性のスピードで押し切っているような感じですので、今後もその特性を活かした競馬をしていってほしいです。将来、繁殖牝馬になっても良い仔を出すタイプだと思いますよ」と愛馬の活躍に目を細める。地方競馬を代表するトレーナー・小久保智調教師のもとで鍛えられたスターインパルスが、今後どこまで強くなっていくのかを楽しみにしたい。