2017年03月12日 フィリーズレビュー G2
優勝馬:カラクレナイ
プロフィール
- 生年月日
- 2014年04月29日 03歳
- 性別/毛色
- 牝/栗毛
- 戦績
- 国内:4戦3勝
- 総収得賞金
- 156,472,000円
- 馬主
- 吉田 照哉
- 生産者
- 社台ファーム (千歳)
- 調教師
- 松下 武士
- 騎手
- M.デムーロ
無敗の桜花賞(G1)制覇を目指す社台ファーム生産馬のソウルスターリングだが、牧場時代の僚馬からライバルが現れた。
フィリーズレビュー(G2)を大外一気の末脚で差しきったのは、これが重賞初挑戦となるカラクレナイ。父ローエングリンだけでなく、母バーニングレッドも生産馬という、まさに社台ファームの申し子が、父母合わせて「16冠ベイビー」であるソウルスターリングと、G1の舞台で再び巡り会うというのは、非常に興味深い。
「初期馴致を経て、1歳の11月頃から直線走路入りを始めました。当初は非力な印象もあり、走りもフラフラしていたものの、馬体のシルエットが短期間でぐっと大人びてきたので、これは良い方向に変わってくるという確信めいた思いがありました」とは社台ファーム斎藤孝調教主任。そこまで確信を持てたのは、ローエングリン産駒を数多く手がけてきただけでなく、牝馬調教主任ならではの、この血統の成長過程を知っていたからだった。
「祖母(レッドチリペッパー)の癇症の強さを知る者としては、メンタル面だけはこじらせたくないと思っていたのは事実です。それでもレースを見る度に、その心配は杞憂に終わったと思えたので、正直ホッとしてます(笑)」
父ローエングリンの代表産駒と言えば、こちらも社台ファーム生産馬であるロゴタイプ。そのロゴタイプは2歳時に朝日杯FS(G1)を優勝。次の年には皐月賞(G1)制覇と、クラシックに属した成長を証明したことも、カラクレナイにとっては心強いデータと言える。
「牝系だけでなく、父も社台ファームで育った血統馬であり、重賞勝ちという最高の結果を残して桜花賞(G1)に臨めることは本当に嬉しいです。桜花賞(G1)には他にも生産馬が出走していますが、全ての馬に頑張ってもらいたいです」
3歳牝馬世代の活躍が、桜花賞(G1)出走馬の数にも証明されている社台ファームの生産馬たち。前哨戦やそれまでのレース内容からしても、この中から第77代目の桜花賞馬が誕生するだけでなく、上位独占の可能性も十分にあると言えそうだ。