2016年10月10日 京都大賞典 G2
優勝馬:キタサンブラック
プロフィール
- 生年月日
- 2012年03月10日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:12戦7勝
- 総収得賞金
- 1,876,843,000円
- 馬主
- (有) 大野商事
- 生産者
- ヤナガワ牧場 (門別)
- 調教師
- 清水 久詞
- 騎手
- 武 豊
秋のG1戦線を目指す馬たちによる「第51回京都大賞典(G2)」は日高町ヤナガワ牧場生産のキタサンブラックが2番手追走から早めに先頭にたつ積極策で優勝。通算成績を12戦7勝2着1回3着3回とした。ヤナガワ牧場はこの日、生産馬コパノリッキーが盛岡競馬場で行われたマイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)も制しており、Jpn1、G2同日優勝となった。
ヤナガワ牧場代表梁川正普氏は、この日、盛岡競馬場にいた。「どちらのレースも人気にしていただけそうでしたから、レースが近くなると色々な方から(どちらのレースに行くのか)聞かれました。正直、体がふたつ欲しかったというのが本音ですが、やはりG1(Jpn1)というのは生産者にとっても特別な舞台。キタサンブラックとその関係者の方々には本当に申し訳ないと思っています」と頭をかいた。
レースは、盛岡競馬場の馬主席で見たという。「南部杯(Jpn1)の発走が16時40分でしたので、レースはコパノリッキーの関係者の方々と一緒にテレビ観戦でした」。心境察する話だが、愛馬は無事、堂々とゴール板を駆け抜けた。
「今回は、キタサンブラックにとって初めての1番人気。勝ててうれしいし、ほっともするのですが、人気にしていただくと胃が痛くなるような思いです。ここ数戦は逃げていましたが、その前の、例えば菊花賞(G1)なんかは差すような競馬でしたし、今後のことを考えると久しぶりに馬を前に置いて競馬ができたことは、馬にとってプラスになると思います。それにしても、勝てて本当に良かったです」と、牧場にとってもメモリアルな1日を振り返ってくれた。
キタサンブラックは、このレースで重賞競走5勝目。「菊花賞(G1)も、天皇賞(春)(G1)も勝たせていただきましたが、脚質的に目標になりやすい馬。自分でレースをつくれるという利点もありますが、そういうことを乗り越えられる馬になってほしい。今回のレースも、武騎手はもちろんですが、厩舎のみなさんの、この馬に対する気持ちみたいなものを感じました」と感謝の言葉を続けた。
「秋はジャパンカップ(G1)、そして有馬記念(G1)が目標と聞いています。ジャパンカップ(G1)は、この馬が唯一3着以内に残れなかったダービー(G1)と同じ舞台ですし、有馬記念(G1)は、昨年コンマ1秒差だったレースです。今は、次々と強い馬が出てきますので、負けないように頑張ってほしいと思います」と言い「キタサンブラックやコパノリッキーに恥じないような牧場になれるように、牧場も頑張っていきたい」と話してくれた。