2016年09月25日 神戸新聞杯 G2
優勝馬:サトノダイヤモンド
プロフィール
- 生年月日
- 2013年01月30日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:6戦4勝
- 総収得賞金
- 865,124,000円
- 母 (母父)
- マルペンサ(ARG) by Orpen(USA)
- 馬主
- 里見 治
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 池江 泰寿
- 騎手
- C.ルメール
この世代屈指の能力を持ちながら、日本ダービー(G1)では落鉄の影響もあり、僅か8cmの差で世代の頂点を逃したサトノダイヤモンド。残された牡馬クラシック一冠である菊花賞(G1)を目指すべく、この秋は神戸新聞杯(G2)から始動。見事に勝ち名乗りをあげてみせた。
「ダービー(G1)で落鉄したこともあり、放牧先となったノーザンファームしがらきでは慎重に乗り込みを進めていたと聞いています」と教えてくれるのは、ノーザンファーム空港牧場でサトノダイヤモンドの育成調教を手がけた犬伏健太育成主任。しがらきでは一度馬体を大きくし、その後、入厩を目指して引き締められていったという馬体は、神戸新聞杯(G2)でプラスマイナス0という馬体重として現れた。
「体重こそダービー(G1)と変わっていませんでしたが、騎乗したC.ルメール騎手も話していたように、自分としても春先よりも一回り大きくなったような印象を受けました」
その神戸新聞杯(G2)では単勝1.2倍のオッズにも現れたように、圧倒的な人気を集めたサトノダイヤモンドは、折り合いの不安も感じさせること無く、道中は中団を追走。最後の直線で抜け出しを図ると、その内からミッキーロケットが抜け出しを図る。すると、サトノダイヤモンドは闘争心に火が付いたかのように更に加速を始め、ミッキーロケットをクビ差封じ込んだ。
「春の実績からしても、負けられないレースだと思っていました。着差こそ僅差でしたが、手応えには余裕もありましたし、並ばれてから交わされないところにも、この馬の強さが証明できたと思っています」
牡馬クラシック戦線では、皐月賞馬となったディーマジェスティもセントライト記念(G2)を優勝。菊花賞(G1)では人気を分け合うだけでなく、最後の一冠をかけての一騎打ちも期待される。
「ディーマジェスティも強い馬だと思いますが、ダービー(G1)の着差や今回のレースにも証明されたように、自分としてはサトノダイヤモンドがこの世代でもトッププラスの馬であることに疑いを持っていません。菊花賞(G1)は初めての距離となりますが、それは他の出走馬でも一緒ですし、折り合いの不安も無いので距離もこなしてくれるはずです。それだけに無事にレース本番を迎えて欲しいですね」
レベルが高いと言われる3歳世代の牡馬の中でも、皐月賞(G1)の前からずっと評価を落とすこと無く、常に上位人気で支持されながら、この菊花賞(G1)に臨むのはサトノダイヤモンドだけ。犬伏調教主任だけでなく、ファンも待ち望んでいるG1タイトルは、ついに才気溢れるサラブレッドに与えられるのかもしれない。