2016年08月28日 キーンランドC G3
優勝馬:ブランボヌール
プロフィール
- 生年月日
- 2013年04月09日 03歳
- 性別/毛色
- 牝/芦毛
- 戦績
- 国内:8戦3勝
- 総収得賞金
- 102,308,000円
- 馬主
- 前田 葉子
- 生産者
- 株式会社 ノースヒルズ (新冠)
- 調教師
- 中竹 和也
- 騎手
- 戸崎 圭太
サマースプリントシリーズ第5戦「第11回キーンランドカップ(G3)」は、先行勢を見るような位置で競馬を進めた新冠町ノースヒルズ生産のブランボヌールが、最後の直線で力強く伸びて、逃げ込みをはかるシュウジを捕えて優勝。G1戦線で揉まれてきた強みを発揮して、重賞2勝目、同シリーズの暫定3位タイへと躍り出た。
ブランボヌールは昨年の函館2歳ステークス(G3)優勝馬。阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)3着など世代トップクラスの能力を示していたが、春シーズンは馬体減などにも悩まされて思うような成績を残すことができなかった。NHKマイルカップ(G1)6着のあとは鳥取県にあるノースヒルズグループの育成牧場「大山ヒルズ」でリフレッシュ。中竹厩舎と一丸となったケアで再び重賞タイトルを手中にした。
同ヒルズの事務所テレビでスタッフと一緒にレースを見ていたという齋藤慎マネージャーは「古馬相手に大外枠と条件的には厳しい戦いだと思っていましたが、戸崎騎手がこの馬の持ち味を上手に引き出してくれたと思います。最後のひと伸びはジョッキーの手腕に負うところが大きかったと思います」と感心しきり。しかし、このレースに挑むまでの道のりは決して平たんなものではなかったという。
「桜花賞(G1)、NHKマイルカップ(G1)と厳しい戦いを続けてきた馬ですから、まずは馬体の回復ということがテーマでした。ところが、なかなかすぐには戻ってくれませんでした。飼い食いが落ちるということはなかったのですが、食べた分が、なかなか身にならない。ディープインパクト産駒共通の激しさを持っていることも影響したのかもしれませんが、やはり疲れていたのだと思います」。
しかし、目標とするキーンランドカップ(G3)が近づくと、まるで馬自身がスケジュールを理解しているかのように馬体が回復してきた。「栗東トレセンの中竹和也厩舎に戻ったのが7月下旬です。欲を言えばもっと(体重が)増えていても良かったのかもしれませんが、昨年暮れに戻ってきたときにくらべると幅が出てスプリンターらしい体つきで戻すことができました」。
春シーズンは、走る度に減り続けてしまった馬体重はプラス20キロ。増えた体重の分だけ強さを増した。
「優先出走権を得たので、次走はスプリンターズS(G1)と聞いています。同じグループのベルカントも出走を予定しておりますが、G1競走に複数頭出走できることを誇りに思います」と話し「もともと期待の大きな馬でしたが、今回のレースを見て、ますます楽しみな存在になったと思います。ベルカントは今シーズン限りでの引退と聞いていますので、あとを継ぐような、そして超えるような存在になって欲しいと思います」と期待に胸を膨らませている。