重賞ウィナーレポート

2016年08月28日 新潟2歳S G3

2016年08月28日 新潟競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ヴゼットジョリー

プロフィール

生年月日
2014年02月28日 02歳
性別/毛色
牝/黒鹿毛
戦績
国内:2戦2勝
総収得賞金
71,117,000円
ローエングリン
母 (母父)
フレンチビキニ  by  サンデーサイレンス(USA)
馬主
(有) 社台レースホース
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
中内田 充正
騎手
福永 祐一

 新潟競馬場の芝1600mに施行条件が変わって以降、次々とG1馬や重賞勝ち馬が現れ、2歳重賞を代表する出世レースとなった新潟2歳S(G3)。それだけ能力の高いメンバーがこぞって出走してきているとも言えるが、今年、未来のG1戦線での活躍を約束されたような優勝馬が誕生した。

 横一線となった最後の直線から力強く飛び出してきたのは、3番人気の支持を集めたヴゼットジョリー。管理をする中内田充正調教師は、これが開業3年目での嬉しい重賞初勝利となった。

 「初期馴致を終えて、自分の厩舎に来た時点ではまだ華奢な感じがあったものの、騎乗したスタッフは誰もが、背中の感触の良さを誉めていました」とは社台ファームで育成厩舎長を務める弥吉正泰さん。その後も順調に調教が行われ、2月末には社台ファーム山元トレーニングセンターへと移動したという。

 「比較的、早い時期から素質の高さを感じさせており、調教をレベルアップしながらでも馬体重も増えていたので、余計な心配は一切無かった印象があります。それにしてもデビュー戦、この新潟2歳S(G3)ともに、力強い伸び脚にはしびれました」(弥吉厩舎長)

 父のローエングリンは、現2歳を迎えた2013年世代が過去最高となる176頭の繁殖牝馬を集めた世代となるが、その後押しをした代表産駒であるロゴタイプは、今年の安田記念(G1)で皐月賞(G1)以来となる勝利をあげている。

 「ヴゼットジョリーには今後も順調に成長して、この2歳世代を引っ張るような活躍を見せて欲しいです」と話す弥吉厩舎長。今年はローエングリン産駒の当たり年となりそうだが、その中でも代表馬となりそうなヴゼットジョリーが、弥吉厩舎長の言うとおり、世代の代表馬ともなっていきそうだ。