重賞ウィナーレポート

2016年06月26日 宝塚記念 G1

2016年06月26日 阪神競馬場 晴 稍重 芝 2200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:マリアライト

プロフィール

生年月日
2011年02月19日 05歳
性別/毛色
牝/黒鹿毛
戦績
国内:17戦6勝
総収得賞金
413,958,000円
ディープインパクト
母 (母父)
クリソプレーズ  by  エルコンドルパサー(USA)
馬主
(有) キャロットファーム
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
久保田 貴士
騎手
蛯名 正義

   春のグランプリにふさわしい好メンバーが集まった今年の宝塚記念(G1)。逃げ粘るG1 2勝馬のキタサンブラックを交わし、そして昨年の二冠馬であるドゥラメンテといった後続馬を振り切ったのは、5歳牝馬のマリアライトだった。

   牝馬の勝利は11年ぶり3頭目という快挙。そしてマリアライト自身にとっても、この勝利は初めてのG1制覇となった、エリザベス女王杯(G1)以来となる。

   「高い能力を感じさせながらも、強い調教が出来なかったほどに弱かった馬が、トップクラスの牡馬を相手に、あれだけの競馬ができたことに驚かされました」と話すのは、ノーザンファーム空港牧場でマリアライトの育成調教を手がけた窪田淳調教主任。その窪田調教主任には、エリザベス女王杯(G1)のレース後にもお話を聞かせてもらっているが、その頃にも「時間をかけて調教を行った」という話を聞かせてもらっていた。

   「ここまで力を付けることができたのは、ノーザンファーム天栄、そして久保田厩舎と、それぞれのステージで成長過程を見極めながら、力を付けてくれたおかげだと思います」

   3歳の1月にデビューしたマリアライトが、初めてオープン入りを果たしたのは4歳の5月。その年の秋には、初重賞制覇をエリザベス女王杯(G1)での初G1で飾ったように、着実に力を付けてきた。

   「育成を手がけてきた自分たちにとってもマリアライトの活躍は、自信にも、そして励みにもなりました。今後の育成馬にもこの経験を生かしていきたいです」

   勿論、窪田調教主任自身、マリアライトの能力がこれでピークだとは全く思っていない。

   「秋のG1シリーズではまた牡馬と戦うことになるかと思いますが、そこでも最高の結果を残せるようだと、年度代表馬も視野に入ってくると思います。そうなって欲しいですし、また、秋には更にパワーアップした姿を見せてくれるはずです」