2016年03月20日 スプリングS G2
優勝馬:マウントロブソン
プロフィール
- 生年月日
- 2013年01月30日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/芦毛
- 戦績
- 国内:5戦3勝
- 総収得賞金
- 122,212,000円
- 母 (母父)
- ミスパスカリ by Mr. Greeley(USA)
- 馬主
- 金子真人ホールディングス (株)
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 堀 宣行
- 騎手
- A.シュタルケ
ディープインパクト産駒、そして母ミスパスカリの兄はクロフネ。マウントロブソンを所有する金子真人オーナーが、「自分の所有馬の結晶と言える馬」とインタビューで答えていたのも納得がいくところ。実はマウントロブソンを管理してきたノーザンファーム早来牧場の横手裕二調教主任にとっても、ディープインパクト、そしてクロフネ共に調教を行ってきた、思い入れのある血統馬であった。
「こちらに来た頃の印象としては、芦毛のディープインパクト産駒は珍しいなと思いました。芦毛の馬は馬体が目立たない印象がありますが、それでも乗り味は素晴らしく、順調にいけたのなら、クラシックに間に合うのではとも思っていました」(横手調教主任)
この頃、横手調教主任がマウントロブソンの長所であり、そして短所ともなるかもしれないと感じていたのが「緩さ」だった。この緩さがしっかりしてくれば、更に動きは良くなって行くはずと感じていたものの、乗り込み量の豊富さに比例することなく、マウントロブソンの緩さは一向に変わらなかった。
それでも入厩するには十分過ぎるほどの運動ができていたこともあり、6月にゲート試験を受けるために入厩していた堀厩舎に、9月4日に再入厩。初勝利をあげたのはデビューから3戦目となる、2歳の12月に行われた2歳未勝利戦となった。
3歳初戦として選んだのは、なんと小倉に遠征しての3歳500万下条件となるあすなろ賞。後方からレースを進めたマウントロブソンではあったが、次第に順位を上げていき、最後の直線では、インコースを進む馬との叩き合いを制して勝利をおさめる。
「内容も強かったですし、馬場も考えても勝ち時計も悪くないと思っていました。スプリングS(G2)でも権利は取れるのではと思っていましたが、あのメンバーを相手に勝つというのは、緩さも解消された上で、相当強くなっている証拠なのでしょうね。自分がやってきた仕事に縁のある血統馬、そして金子オーナーの所有馬で重賞を勝てて良かったです」(横手厩舎長)
次走に予定されている皐月賞(G1)だが、このレースにはノーザンファーム生産馬で、昨年、横手厩舎で調教が行われてきた、京成杯(G3)の勝ち馬プロフェットも出走を予定している。
「マウントロブソンもプロフェットも、共に中山で勝っているようにコース適性も高そうですし、血統的なことからしても、2頭共にダービー(G1)ではいいレースを見せてくれそうです」とも話す横手調教主任。春のクラシック戦線を沸かすノーザンファームの生産馬だが、皐月賞(G1)では横手厩舎で育成された2頭にも注目しながらレースを見守りたい。