2016年03月06日 弥生賞 G2
優勝馬:マカヒキ
プロフィール
- 生年月日
- 2013年01月28日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:3戦3勝
- 総収得賞金
- 630,075,000円
- 母 (母父)
- ウィキウィキ by フレンチデピュティ(USA)
- 馬主
- 金子真人ホールディングス (株)
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 友道 康夫
- 騎手
- C.ルメール
無傷の3連勝で弥生賞(G2)を優勝。一躍、牡馬クラシック戦線の主役に踊り出た、マカヒキを育成したのがノーザンファーム空港牧場のB-2厩舎である。
最近、B-2厩舎育成馬の活躍が目覚ましい。この弥生賞(G2)の後、船橋競馬場で行われたダイオライト記念(Jpn2)ではクリソライトが優勝。12日の阪神スプリングジャンプ(JG2)はサナシオンが優勝した。
「条件や世代を問わず、活躍馬が出てくれるのは嬉しいです。それでもマカヒキのように、クラシックを沸かせてくれる馬がこの時期に現れてくれたことは、嬉しさだけでなく、期待や楽しみも沸いてきます」と樋口政春厩舎長は笑顔を見せる。
ディープインパクト産駒で、全姉はCBC賞(G3)、京都牝馬S(G3)と重賞を2勝しているウリウリという良血馬のマカヒキだが、B-2厩舎に来た頃から高い評価を樋口厩舎長は与えていた。
「一言で言うのならいい馬でした。馬体の良さも含めて、この世代の育成馬では抜けた印象を感じた程です。姉は芝の短距離戦で活躍していましたが、気性もおとなしいこともあってか、乗り運動をしていても折り合いにも苦労は無かったですし、距離の不安も無いと感じていました」(樋口厩舎長)
その後も高い評価が変わることなく、友道厩舎に移動したマカヒキは昨年10月のメイクデビュー京都でデビュー。勝利を確信しながらレースを見ていたという樋口厩舎長だが、それでもレース内容には驚かされたという。
「これほど強い馬だったのかと、レースを見て驚かされました。メイクデビューの内容が圧巻だったので若駒Sは勝てるはずだと信じていましたが、それでもあの末脚(上がり3ハロン32秒6)を見た時には、まだまだ奥がある馬だと感心すらしました」(樋口厩舎長)
皐月賞(G1)への出走権を掴むというだけでなく、この世代におけるマカヒキの実力を試す一戦ともなった弥生賞(G2)。レースには昨年の朝日杯FS(G1)の優勝馬リオンディーズ、そして2着馬のエアスピネルと、またとない相手が揃っていた。
「今年の3歳牡馬クラシック戦線は、例年以上にレベルが高いと思っています。その中でもトップクラスの2頭が出走していたこともあって、戦前は勝ち負けどころか、2頭を相手に頑張ってくれればとの思いがありました」(樋口厩舎長)
しかし、レースではその構図は一変する。最後の直線、先に抜けだしたリオンディーズとエアスピネルを、後続から追い込んできた馬で唯一交わしたのはマカヒキ。2頭が共に上がり3ハロンで34秒4の末脚を使ったのに対し、マカヒキがここで見せた上がり3ハロンのタイムは、メンバー中唯一の33秒台である33秒6だった。
「勝った時には嬉しさだけでなく、ホッとしたという気持ちもありました。これで皐月賞(G1)、日本ダービー(G1)と何の心配も無く応援できそうですし、皐月賞(G1)でも期待を更に超えるようなレースを見せてもらいたいです」(樋口厩舎長)