2016年02月28日 阪急杯 G3
優勝馬:ミッキーアイル
プロフィール
- 生年月日
- 2011年03月12日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:15戦7勝
- 総収得賞金
- 529,481,000円
- 母 (母父)
- スターアイル(IRE) by ロックオブジブラルタル(IRE)
- 馬主
- 野田 みづき
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 音無 秀孝
- 騎手
- 松山 弘平
これが一昨年のスワンS(G2)以来、1年4ヶ月ぶりとなる勝利。その時、ミッキーアイルが見せたレースは、そのスワンS(G2)、そして初のG1制覇となったNHKマイルC(G1)と同じような、思い切った「逃げ」だった。
「状態の良さも聞いていましたし、好スタートを切った瞬間に勝てると思いました」とはノーザンファーム空港牧場の犬伏健太調教主任。逃げた結果、後続馬に影も踏ませなかったミッキーアイルがマークしたタイムは1分19秒9。これは平成6年にサクラバクシンオー阪神競馬場の芝1400Mで樹立した時計とタイレコードになる。
「スワンS(G2)以降は抑えてもレースができるような調教を行い、レースでもそれを実践してきました。今回は音無(秀孝)先生からも前で競馬をさせるようにとの指示が出ていたようですし、その指示に初めて騎乗する松山(弘平)騎手が、見事に応えてくれました」(犬伏調教主任)
このレース、戦前はミッキーアイルのように逃げ、もしくは先行したい馬も揃っていたが、ゲートが開くやいなや、悠々と一人旅を始めたのはミッキーアイル。それも前半2ハロン目に、このレース最速となる1ハロン10秒5のスピードを記録されては、他の馬たちがついて行けなかったというのが真実かもしれない。
「松山騎手の迷いの無さが、馬にも伝わったのではないのでしょうか。改めて高いスピード能力を持ち合わせていることを証明できましたし、最高の結果を残して次のレースに臨めそうです」(犬伏調教主任)
その次のレースとは、勿論、同じ芝1200Mで行われる高松宮記念(G1)。昨年、ミッキーアイルはこのレースで3着となっているが、「逃げ」で臨める今回は、高い能力を遺憾なく発揮出来そうな気もしてくる。
「今後は種牡馬としての話も出てくる馬だけに、できるならまだG1を始めとして、多くのタイトルを取らせてあげたい馬だと思います。その意味でも高松宮記念(G1)は充分にチャンスがあると思いますし、今回と同じように、高いスピード能力が証明できる逃げ切りで、タイトルを掴んで欲しいと願っています」(犬伏調教主任)
一度、前哨戦を叩いたことで、高松宮記念(G1)では更に状態も上向いているはず。昨年、差しきれずに僅か0秒1差で逃したタイトルを、今年は逃げて掴んでみせる。