2016年02月27日 アーリントンC G3
優勝馬:レインボーライン
プロフィール
- 生年月日
- 2013年04月01日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:8戦3勝
- 総収得賞金
- 450,466,000円
- 父
- ステイゴールド
- 母 (母父)
- レーゲンボーゲン by フレンチデピュティ(USA)
- 馬主
- 三田 昌宏
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 浅見 秀一
- 騎手
- M.デムーロ
今年のアーリントンC(G3)を制したレインボーラインの半兄弟は、ローズS(G2)を優勝し、阪神JF(Jpn1)と秋華賞(G1)で2着に入ったアニメイトバイオ。2歳時に2勝、重賞で2着2回をあげた姉と同様に、レインボーラインも2歳の夏、同じ札幌競馬場でデビューを果たした。
「育成を行っていた頃から能力の高さを感じさせていました。その一方で緩さが抜けきらない部分もあり、メイクデビュー、続く2歳未勝利戦と勝ちきれなかったのは、その辺もあったのではと思います」とは、育成調教を行ってきたノーザンファーム空港牧場の大木誠司厩舎長。それでもレースごとに逞しさを増していくかのように、3戦目に2歳未勝利戦を勝ち上がったレインボーラインは、6戦目に500万下の千両賞を勝利。アーリントンC(G3)は8戦目での勝利となる。
「2歳時、入厩まで順調に調教を行えたように、脚元もしっかりとしているのでしょう。また、レースごとに成長しているからこそ、重賞馬となれたのではとも思っています」(大木誠司厩舎長)
この重賞勝利は三田昌宏オーナーにとっても、中央競馬では初めての重賞勝利。自分たちが育成を手がけた馬が、オーナーにとって初めての重賞制覇となったことは、とても光栄なことです、とも大木厩舎長は話す。
これでマイル戦は3戦2勝。一見するとマイラーとしての適性が高いようにも思えて来るが、牧場で接して来た大木厩舎長の見解は違っている。
「マイルの速い流れだと、トップスピードに乗るまでやや時間もかかるように見えますし、乗った印象としても短距離馬という印象は無いですね。むしろ、マイルでも適性を示せたことは、今後のレース選択を考えた場合に、より幅が広がったような印象を受けます」(大木厩舎長)
ちなみに鞍上を務めたM・デムーロ騎手は、このレインボーラインのアーリントンC(G3)で重賞連続騎乗機会の4勝目をあげ、ドゥラメンテの勝利でその記録を5勝まで伸ばした。
「ゴール前の着差からしても、勝てたのはM・デムーロ騎手の好騎乗も大きいと思います。本当にデムーロ様々です(笑)」(大木厩舎長)
重賞を勝利したことで、今後のクラシック出走を賞金面でクリアしたレインボーライン。今後は皐月賞(G1)、日本ダービー(G1)のクラシック路線、そしてマイル適性を生かしてのNHKマイルC(G1)参戦と道が広がるが、その向こうにあるのは、姉があと一歩のところで取れなかった、G1タイトルが最大目標となるのだろう。