2016年02月21日 小倉大賞典 G3
優勝馬:アルバートドック
プロフィール
- 生年月日
- 2012年01月21日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:13戦4勝
- 総収得賞金
- 175,869,000円
- 母 (母父)
- ゴールデンドックエー(USA) by Unusual Heat(USA)
- 馬主
- (株) G1レーシング
- 生産者
- (有)社台コーポレーション白老ファーム (白老)
- 調教師
- 松田 博資
- 騎手
- 川田 将雅
自身は初重賞、そして管理をする松田博資調教師にとっては、最後の重賞勝利となったアルバートドック。米G1ラスヴィルヘネスS(G1)の勝ち馬となった母ゴールデンドックエー。そして父は昨年まで4年連続のリーディングサイアーとなったディープインパクトの産駒という良血馬の才能を開花させたのは、名伯楽でもある松田博師の手腕によるところも大きい。
「血統、そしてディープインパクトの良さが出た馬体共に、産まれた頃から期待をしていた馬でした。その後も順調に成長を遂げてくれて、育成牧場、そして松田先生の元で管理していただいてからも、高い評価をいただいていたので、この勝利までもどかしい気持ちもあったのは事実でした」とは、白老ファームの石垣節雄繁殖主任。この小倉大賞典(G3)が5度目の重賞挑戦。しかも3歳時の白百合Sを勝った以降は、アンドロメダS、リゲルSで3着と惜しいレースも続いていた。
それでも堅実な競走成績が評価されたこの小倉大賞典(G3)において、アルバートドックは2番人気の高い評価を受ける。1枠からの発走という利を生かすかのように、道中はインコースを上手く立ち回り、4コーナー手前では最内に進路を定める。最短距離を走ったまま直線を迎えると、最後は同じ1枠から出走していたダコールとの叩き合いをアタマ差凌いだ。
「このレースプランは松田先生の指示だったそうですが、それを完遂してくれた川田騎手の手綱捌きも素晴らしいと思いますし、これだけのレースができる程の状態に仕上げてくれた松田先生と厩舎の皆さんにも感謝するだけです」(石垣繁殖主任)
今後は須貝厩舎へ転厩することになるアルバートドックだが、この重賞勝利をきっかけに、今後は古馬の芝重賞戦線で更なる活躍も期待される。
「レース内容や馬体からしても、まだまだ成長してくれそうですし、今後は須貝先生の元で、更なる飛躍も期待したくなります」(石垣繁殖主任)
母ゴールデンドックエーにとっても、アルバートドックが産駒では初めての重賞勝ち。白老ファームで「ゴールデン」が付く繁殖牝馬といえば、ステイゴールドの母であるゴールデンサッシュの名前が思い浮かぶ。今後はゴールデンドックエーがゴールデンサッシュ系と並び立つような優れた産駒を送り出し、数年後には「サッシュ系」のように「ドックエー系」が、白老ファームの柱となっているのかもしれない。