重賞ウィナーレポート

2016年01月17日 京成杯 G3

2016年01月17日 中山競馬場 曇 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:プロフェット

プロフィール

生年月日
2013年02月27日 03歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:4戦2勝
総収得賞金
104,326,000円
ハービンジャー(GB)
母 (母父)
ジュモー  by  タニノギムレット
馬主
(有) キャロットファーム
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
池江 泰寿
騎手
S.フォーリー

 昨年の札幌2歳S(G3)では1番人気の支持を集め、2着となったプロフェット。続く萩ステークスでは5着に敗れたものの、3歳初戦となる京成杯(G3)で見事に初重賞制覇を果たした。

 「札幌2歳S(G3)は着差も着差(ハナ差)だけに悔しかったですね。萩ステークスは馬体減(マイナス12㎏)が示していたように体調面の不安もあったのでしょうが、それだけに成長の跡も示せたこの重賞勝利は嬉しかったです」とは、ノーザンファーム早来牧場の横手裕二調教主任。今年の京成杯(G3)は、ノーザンファーム生産の、同じ勝負服の3頭(キャロットファーム所属馬)がワンツースリーフィニッシュを決めたが、実はこの3頭共にノーザンファーム早来牧場出身の育成馬ともなる。

 2歳8月のメイクデビュー札幌でデビューを果たしたプロフェットだが、1歳の秋に育成厩舎へとやってきた頃は、決して早期デビューを予感させるような馬では無かったという。

 「ハービンジャーの産駒にしては小柄であり、この牝系を良く知るスタッフに話を聞くと、母のジュモーが出ているのではとも言われました。馬体の成長も考慮しながら、他の馬たちと比べると調教内容も幾分セーブしながら進めることにはなりましたが、それでも順調さを欠くことはありませんでした」(横手調教主任)

 その言葉を証明するかのように、プロフェットは6月にはノーザンファームしがらきへと移動。育成厩舎のスタッフが褒め称えていた乗り味の良さは、しがらきでも評判を集めていた。

 それでも、デビューはゆっくりめとなるのだろうと思っていた横手調教主任ではあったが、札幌デビューを示唆された時には驚いたという。

 「メイクデビューも半信半疑のような気持ちで見ていました。それでも厩舎スタッフの評判も高かったようで、その通りの勝ちっぷりを見せてくれたときには、上のクラスでも戦えるのではとの期待を持たせてくれました」(横手調教主任)

 この京成杯(G3)では5番人気の評価に止まったが、好スタートから先行を見せると、シェーン・フォーリー騎手の手綱に導かれる形で、先に抜けだした馬を射程圏内に置く。最後の直線では馬場の中央に進路を向けると、そこから力強く最後の坂を駆け上がった。

 しかも、中山競馬場芝2000mという舞台は、牡馬クラシック第一弾となる皐月賞(G1)と全く一緒。今回のような積極的なレース運び、そしてコース巧者ぶりが発揮出来たのなら、本番でも楽しみが広がってくる。

 「クラシックに繋がるレースができたことは、今後に向けても大きいと思います。距離の不安はありませんし、皐月賞(G1)だけでなく、三冠レースの全てが楽しみです」(横手調教主任)