2016年01月05日 京都金杯 G3
優勝馬:ウインプリメーラ
プロフィール
- 生年月日
- 2010年04月04日 06歳
- 性別/毛色
- 牝/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:27戦5勝
- 総収得賞金
- 231,239,000円
- 父
- ステイゴールド
- 母 (母父)
- エリモプリティー by フォーティナイナー(USA)
- 馬主
- (株) ウイン
- 生産者
- ビッグレッドファーム (新冠)
- 調教師
- 大久保 龍志
- 騎手
- 川田 将雅
新年を迎えて最初の重賞レースは東西の競馬場で行われる金杯。2016年、京都金杯(G3)を制したのはビッグレッドファームの生産馬ウインプリメーラだった。
この馬は、同ファームグループがウインレーシングクラブの運営に本格的に取り組み始めた最初の世代。その中の期待の一頭だった。スタッフの「何時かは重賞の取れる馬」という思いに初夢として応えたのだ。
ウインプリメーラを育成したのは同グループのコスモヴューファーム(新冠町西泊津)。同ファームの山口マネージャーは「クラブの最初の所属馬で活躍を期待されていました。育成の初期は父ステイゴールドに似てうるさい仔だったのですが、スタッフの評判は良かった。ここに来て本来の力が出ましたね。」と直線で鮮やかに抜け出した本馬を賞賛する。
昨年の京都金杯(G3)は、ウインフルブルーム(父スペシャルウィーク、同じくコスモヴューファーム育成馬)が優勝して2連覇となったが「嬉しいですね。クラブの所属馬も100頭を超えましたし、出資者の期待に応えたい。」と強い競走馬づくりに手応えを得ている様子だ。
今年は、中山金杯(G3)では同グループのサラブレッドクラブ・ラフィアン所属のマイネルフロスト(父ブラックタイド)が2着となり、一昨年の日本ダービー(G1)3着の実力を発揮して東西の金杯で幸先の良いスタートとなった。
本拠地となるビッグレッドファーム明和の蛯名マネージャーは、「(マイネル)フロストも良い走りをして,勝てる展開だったのですがヤマカツエース(1着馬)に差されてしまいました。相手を褒めるべきでしょうが、残念でした。」と苦笑いをする。「しかし、昨年と同じように年始めの重賞優勝が出来たのですから、今年はさらに昨年以上の結果を期待しています。」と蛯名マネージャーは、本馬の活躍に他の管理馬が続くことを願っている。
今年は、同ファームのスタリオンにゴールドシップが供用された。平日の寒い日だったが、早くも5組ほどのファンが見学に来ている。ファンの熱い視線にも物怖じもせずに堂々とした姿を見せていた。どのような仔が産まれてくるのか楽しみだが、蛯名マネージャーは「ファンの多い馬ですね。種付けも上手そうだし楽しみです。でも、先ずは今年デビューするアイルハヴアナザーの初産駒に活躍してもらいたい。」と名馬の仔たちに期待を寄せる。
多くの名馬の種牡馬導入を続けるビッグレッドファームだが、自家生産馬と共に日高の生産馬を競走馬としてレースに送り込む同ファームへは生産界の期待が続く。
ウィンプリメーラも将来は、同ファームに帰郷し繁殖牝馬となる予定だ。どの名馬と配合されるのか?同馬の走りを記憶にとどめておきたい。