重賞ウィナーレポート

2015年12月27日 ホープフルS G2

2015年12月27日 中山競馬場 曇 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ハートレー

プロフィール

生年月日
2013年04月11日 02歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:2戦2勝
総収得賞金
83,311,000円
ディープインパクト
母 (母父)
ウィキッドリーパーフェクト(USA)  by  Congrats(USA)
馬主
(有) サンデーレーシング
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
手塚 貴久
騎手
H.ボウマン

 日本ダービー(G1)の行われる、東京競馬場の芝2000mで行われたメイクデビューを勝利し、そして皐月賞(G1)と同条件である、中山競馬場の芝2000mで行われたホープフルS(G2)を優勝。まさに今年のクラシック制覇への階段を上り続けるハートレーであるが、育成時はマイラーとしても適性の高さを示していた時期もあったという。

 「ちょうど2歳の春先になりますが、調教が進むにつれて気性の強さを表に出すようになり、また走りも硬さが見られるようになりました」とはノーザンファーム空港牧場の高見優也厩舎長。しかし、初めて跨った時に感じた、類い希な「柔らかさ」も知っていた高見厩舎長は、心身共に成長を促しながら、焦ることなく調教を進めていく。

 ハートレーが柔らかさを取り戻したのは、2歳の夏を迎えてからだった。コースに入るまでのやんちゃな気性は変わらなかったが、一度走り出すと、鞍上の思いのままに動けるほどの融通性を見せ始めたのもこの頃からだった。

 「春先はまだ成長段階の過程だったのでしょう。夏を迎えてからの良化は目覚ましく、8月には入厩の目処も立ちました」(高見厩舎長)

 入厩を間近に迎えた頃、高見厩舎長はハートレーに対して、「ひょっとしたらクラシックを狙える馬になるのでは」との思いを持つようになったという。ホープフルS(G2)を制してそれが現実となった今、改めて今後の期待を聞いてみた。

 「距離の不安は全く感じられませんし、むしろ、その頃に思い描いた姿よりも、遙かに強くなっているような印象を受けます。このまま無事にクラシックを迎えてもらいたいですね」(高見厩舎長)

 ホープフルS(G2)では4コーナーにおけるジョッキーの手応えを見て、「このまま押し切れると思った」とも話す高見厩舎長。同条件で行われる皐月賞(G1)でも、また同じ光景が見られるかもしれない。