2015年12月05日 金鯱賞 G2
優勝馬:ミトラ
プロフィール
- 生年月日
- 2008年04月11日 07歳
- 性別/毛色
- せん/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:25戦9勝
- 総収得賞金
- 287,916,000円
- 母 (母父)
- エイグレット by サンデーサイレンス(USA)
- 馬主
- 吉田 勝己
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 萩原 清
- 騎手
- 柴山 雄一
レース当日に中京競馬場へ行っていた、ノーザンファーム空港牧場の犬伏健太調教主任。ミトラの姿を実際に見るのは、牧場で長期の休養をしていた2014年の春以来となった。
「その時も騎乗していただけでなく、育成時も背中に跨ったことがあったように、長い時間に渡って接して来た馬がミトラでした」(犬伏調教主任)
そう話した犬伏調教主任に、牧場から送り出した頃との比較を訪ねると、「大人になったかもしれません」と笑みをこぼしながら教えてくれる。今年で7歳となったミトラ。勿論、「大人になった」という犬伏調教主任の言葉は馬体面よりも、気性面を指した言葉であることは間違いない。
「以前はどちらかというとうるさい馬でしたが、パドックを見ていても落ち着いているというのか、品が出てきたような印象も受けました」(犬伏調教主任)
休養を経て戦列に復帰したミトラは、まずパラダイスSを勝利。その後の重賞で掲示板を外したのは2度だけという安定した成績で、福島記念(G3)を制覇。今年もAJCC(G2)、福島記念(G3)で2着に入着する。
「休養は脚元の治療が主な目的だったのですが、結果的に心身共にリフレッシュが図れただけでなく、気性面での成長にも繋がったのでしょう」(犬伏調教主任)
2014年福島記念(G3)の後は勝ち鞍こそ無かったものの、今年のオールカマー(G2)での3着、そして福島記念(G3)での2着を挟んでの金鯱賞(G2)出走。この金鯱賞(G2)は12頭のメンバー中、ミトラを含む11頭が重賞ウイナーというレベルの高い一戦となったが、上り調子でこの舞台に望んだミトラは最後の直線で抜け出すと、後続の追い込みを封じ込んで重賞2勝目をあげる。
「レース内容も良かったですし、完勝と言っていいレースでした。この後は無理をせずに休養に入りますが、競走馬として完成を迎えた印象もありますし、本当に素晴らしいレースを目の前で見ることができました」(犬伏調教主任)
「これまで様々な馬に接して来ましたが、その中でも特に思い出に残る馬ともなってくれました」とも話す犬伏調教主任。まだまだ思い出を積み上げるべく、ミトラには来年以降も重賞戦線での活躍を期待したい。