重賞ウィナーレポート

2015年09月27日 オールカマー G2

2015年09月27日 中山競馬場 晴 良 芝 2200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ショウナンパンドラ

プロフィール

生年月日
2011年03月10日 04歳
性別/毛色
牝/鹿毛
戦績
国内:14戦4勝
総収得賞金
607,688,000円
ディープインパクト
母 (母父)
キューティゴールド  by  フレンチデピュティ(USA)
馬主
国本 哲秀
生産者
(有)社台コーポレーション白老ファーム (白老)
調教師
高野 友和
騎手
池添 謙一

   なんと、牝馬としてはメジロドーベル以来、18年ぶりのオールカマー(G2)優勝。秋のG1レースを虎視眈々と狙う牡馬を相手にすることなく、ショウナンパンドラは昨年の秋華賞(G1)以来の勝利を手にした。

   「強かったですね。あのメンバーを相手にしながら最後は引き離したというのは、なかなかできないことだと思います」と生産牧場である白老ファームの石垣節雄繁殖主任もその強さには舌を巻く。

   「成長力のある母系ということもありましたし、古馬になればまだ強くなると思っていました」と石垣主任。秋華賞(G1)の後は勝ち鞍こそ無かったが、前走の宝塚記念(G1)では牡馬を相手に3着に入着。成長の跡をしっかりと示していたと言えるが、石垣さんはこの母系がショウナンパンドラの走りにも出ていると分析する。

   「ディープインパクトの産駒ではありますが、中山競馬場のゴール前の坂を登り切ってからの瞬発力などは、おじであるステイゴールドを彷彿とさせます」(石垣主任)

   約3ヶ月ぶりのレースとなったショウナンパンドラの今回の馬体重は、宝塚記念(G1)よりもマイナス6㎏の440㎏。奇しくも秋華賞(G1)と同じ馬体重となったが、TVで観戦していた石垣主任にも、その研ぎ澄まされた馬体は、万全の状態でレースを迎えられたかのようにも見えていた。

   「休み明けとは思えない程に仕上げられていましたし、それでいながら落ち着きもありました。次走は更にいい状態でレースに臨めるのではないかとも思います」(石垣主任)

   その次走だが、陣営は天皇賞・秋(G1)への出走を表明。その天皇賞・秋(G1)だが、近年は牝馬の活躍が目立っており、過去10年でも3頭の牝馬が優勝。2010年にはブエナビスタが142回の天皇賞・秋(G1)の勝ち馬となっている。オールカマー(G2)で18年ぶりの快挙を果たしたショウナンパンドラなら、天皇賞の歴史にその名を残しそうな気がしてくる。