重賞ウィナーレポート

2015年09月06日 新潟記念 G3

2015年09月06日 新潟競馬場 雨 稍重 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:パッションダンス

プロフィール

生年月日
2008年04月09日 07歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:17戦6勝
総収得賞金
197,077,000円
ディープインパクト
母 (母父)
キッスパシオン  by  ジェイドロバリー(USA)
馬主
金子真人ホールディングス (株)
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
友道 康夫
騎手
M.デムーロ

   新潟大賞典(G3)以来、約2年4ヶ月ぶりの重賞勝利。7歳という年齢を感じさせないフレッシュな走りを見せたパッションダンスは、先に抜けだしたマイネルミラノをゴール前で捕らえ、見事に重賞2勝目をあげた。

   「この夏、活躍しているジョッキー(M・デムーロ騎手)が騎乗していたので、期待を持ちながらレースを見ていました。それでも重賞を勝った後は不振も続いていましたし、メンバーも揃っていたので、一つでも上位に来てくれればと思っていましたが、ゴール前では『上手いなあ』とうなりましたね」とはノーザンファーム早来牧場の森下政治育成厩舎長。その森下厩舎長の話すとおりに、一昨年の新潟大賞典(G3)を勝利した後のパッションダンスは勝ちきれないレースが続いていた。

   「いいレースをしているのにも関わらず、流れが向かなかったなど、運も無いなあと思ったこともあります。ただ、今回はジョッキーの好騎乗が、今までの悔しさを全て晴らしてくれました」(森下厩舎長)

   そしてもう一つ、パッションダンスを勝利に導いたもの。それは、渋った馬場における適性の高さだろう。デビュー以来、この新潟記念(G3)が初めてとなる稍重の馬場だったのにも関わらず、荒れた馬場を苦にしないような走りは、軽い走りをするディープインパクト産駒とはまた違う、「力強さ」を感じさせた。

   「育成時は父の産駒らしい軽さがある一方で、乗り味などは安定感がありました。レースぶりを見ていても、スピードだけでなく、成長しながらパワーも兼ね備えてきたような印象もありました」(森下厩舎長)

   まさに7歳にして充実期を迎えたパッションダンス。7歳ながらも長期休養を挟んでいることもあり、この新潟記念(G3)でまだ17戦。これから真の充実期を迎えそうな気もしてくる。

   「厩舎スタッフ、ノーザンファームしがらきのスタッフなど、普段から管理をしてもらっているみんなであげた勝利だとも思っています。今後も重賞戦線を沸かす活躍をしてもらって、多くの人たちと喜びを分かち合えたらいいですね」(森下厩舎長)

パッションダンスの次走は12月の金鯱賞(G2)を予定。冬枯れの馬場で他の馬が苦労するようなら、台頭以上の結果も充分に期待できそうだ。