重賞ウィナーレポート

2015年07月05日 CBC賞 G3

2015年07月05日 中京競馬場 曇 重 芝 1200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ウリウリ

プロフィール

生年月日
2010年02月11日 05歳
性別/毛色
牝/青毛
戦績
国内:21戦6勝
総収得賞金
244,355,000円
ディープインパクト
母 (母父)
ウィキウィキ  by  フレンチデピュティ(USA)
馬主
金子真人ホールディングス (株)
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
藤原 英昭
騎手
岩田 康誠

 デビュー以来、これが初めてのスプリント戦。しかも、前日の雨で渋った馬場の上でのレースとなったCBC賞(G3)だったが、ウリウリは様々な不安を一掃するかのように、インコースから鮮やかな末脚を使い、重賞2勝目をあげた。

 「初めてのスプリント戦となりましたが、切れのある走りからしても合うのではと思っていました。馬場が渋ったことは不安ではあったのですが、ビックリするような末脚を使ってくれました」とは育成を手がけたノーザンファーム空港牧場の窪田淳調教主任。その窪田調教主任が語る、ウリウリにとってのターニングポイントは、前走の安土城Sだったという。

 「久しぶりの牡馬相手のレースとなりましたが、重賞での実績からしても、勝ち負けのレースをしてくれるはずとの期待を持ちながらレースを見ていました。勝利をあげて賞金を加算してくれただけでなく、レコード勝ちという内容を見て、改めて力を付けていると確信できました」(窪田調教主任)

 厩舎に来た頃はクラシックも意識できる馬との期待を持たれていたというウリウリだが、春の牝馬クラシック戦線には縁が無く、初めてのG1出走となったのは3歳秋の秋華賞(G1)。しかし、次の年の京都牝馬S(G3)で初重賞勝利をあげて以降は、牝馬重賞戦線の常連として好走を続けてきた。

 「元々、奥手だと思っていましたし、管理をする藤原先生とも、成長過程を確認し合いながら大事に使っていただいた結果が、2つの重賞勝利に繋がったと思います。藤原先生の元にはストレイトガールという、芝短距離界を代表する牝馬も管理されていますが、今後はそのライバルとなってくれれば嬉しいですね」(窪田調教主任)

 ただ窪田調教主任は、ウリウリは競走馬としてまだ完成仕切っていないとも見ている。次に2頭が相対するのはスプリンターズS(G1)、もしくはその前哨戦となりそうだが、ウリウリにはライバルに相応しい、いや、その成長力で一気にニューヒロインの座に輝くようなレースも期待できそうだ。