重賞ウィナーレポート

2015年05月10日 新潟大賞典 G3

2015年05月10日 新潟競馬場 晴 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ダコール

プロフィール

生年月日
2008年03月17日 07歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:37戦7勝
総収得賞金
331,547,000円
ディープインパクト
母 (母父)
アジアンミーティア(USA)  by  Unbridled(USA)
馬主
(株) ノースヒルズ
生産者
ノースヒルズマネジメント (新冠)
調教師
中竹 和也
騎手
小牧 太
  • 繁殖スタッフの皆さん
    繁殖スタッフの皆さん
  • 母アジアンミーティアと当歳(父ステイゴ-ルド)
    母アジアンミーティアと当歳(父ステイゴ-ルド)
  • 母アジアンミーティア
    母アジアンミーティア
  • 半妹
    半妹
  • 初期育成施設
    初期育成施設

 新潟大賞典(G3)は、7歳馬のダコールが37戦目にして初重賞制覇を遂げた。重賞戦線で2着1回3着3回と上位に食い込むもののなかなか勝ちきれないレースを続いていたが、今回は、ゴール前で末脚を活かし2着馬に1馬身4分の1差。着差以上に強い内容の競馬で、トップハンデを課したハンデキャッパーの期待に応えた。 

 本馬の生産牧場は北海道新冠町美宇にあるノースヒルズマネジメント(現ノースヒルズ)。1984年の創業以来、G1勝馬だけでもファレノプシス、ノーリーズン、ヘヴンリーロマンス、トランセンド、アーネストリー、ビートブラック、キズナ、ワンアンドオンリー、それに障害でアップトゥデイトの9頭を輩出し、14勝を挙げている。特に、昨年のワンアンドオンリー、一昨年のキズナと2年連続の日本ダービー(G1)制覇は、強烈な印象を残し日高の生産者を勇気づけている。

 今回の勝利に、福田洋志ゼネラルマネージャーは「ダコールは、産まれた時から評価も高く、前田幸治オーナー、中竹調教師とも大変楽しみにしていた仔でしたから、重賞勝利馬となってくれて本当に喜んでいます。当歳の秋に大怪我を負い、競走馬として育ってくれるか心配した時期が長かったのですが。スタッフも辛抱強く接し、中竹調教師も期待を持ち続けてくれた馬です。先生はじめ厩舎関係者の方々には本当に感謝しています。そういう方々の期待に応えることができて、今回の重賞制覇はホッとしたというのが実感です。」と安堵の表情を見せた。

ノースヒルズグループは、新冠で生産から馴致まで行い、1歳の秋には鳥取県の大山ヒルズに移動し調教を行っている。「ここ(ノースヒルズ)では、のびのびと健康に育てることが重要だと考えています。産まれた馬がすべて無事に大山ヒルズへ送りだせるようにスタッフ一同取り組んでいます。」と福田さんは話してくれた。

 本馬の母アジアンミーティア((USA)父アンブライドルド)。目立つ競走成績は無いが、アンブライドルズソング(ブリーダーズCジュヴェナイル(G1))の全妹という血統背景は素晴らしく、配合相手にディープインパクトを迎えたことから牧場の期待がうかがえる。

 チャレンジングスピリットを掲げ、世界を視野に入れた生産、育成を行う前田幸治オーナーのもと、ノースヒルズでは、良血の繁殖牝馬の導入は定期的に行われており、その生産馬の層は厚く、牧場総合ランキング上位の常連だ。これからも、多彩な活躍馬を輩出して競馬ファンを喜ばせてくれることだろう。