2015年03月22日 阪神大賞典 G2
優勝馬:ゴールドシップ
プロフィール
- 生年月日
- 2009年03月06日 06歳
- 性別/毛色
- 牡/芦毛
- 戦績
- 国内:23戦12勝
- 総収得賞金
- 1,397,767,000円
- 馬主
- 合同会社小林英一ホールディングス
- 生産者
- 出口牧場 (門別)
- 調教師
- 須貝 尚介
- 騎手
- 岩田 康誠
春競馬の祭典「天皇賞(春)(G1)」を目指す馬たちによる「第63回阪神大賞典(G2)」は、中団のやや後方を進んだ日高町の出口牧場生産のゴールドシップが最後の4コーナーで先頭にたち、食い下がるライバルたちを尻目に先頭ゴールイン。同一重賞3連勝を記録した。出口牧場にとっては昨年の宝塚記念(G1)(勝馬ゴールドシップ)以来の重賞制覇。ゴールドシップは4年連続、通算「10」勝目となる重賞勝利。なお、同一重賞をすべて1番人気で制したのはセカイオー(鳴尾記念=1956~58)バローネターフ(中山大障害=1977~79)以来、3頭目。
なお、重賞勝利「10」勝目は、スピードシンボリ、オグリキャップ、テイエムオペラオーの12勝に次ぐ歴代4位タイ。重賞10勝は、ほかにニホンピロウイナー、シンボリルドルフ、ディープインパクトがいる。
強いゴールドシップが帰ってきた。この日、ダッシュは互角だったが二の足つかず。前半は後方から。少しづつポジションをあげて、3角手前からのロングスパートで後続を封じ込めた。
偉大なる先輩たちと肩を並べるメモリアル勝利。その瞬間を生産者の出口俊一さんは、阪神競馬場で見ていた。馬体重はプラス6キロだった前走からマイナス8キロ。闘志を内に秘めて堂々と大股でパドックを周回する同馬に頼もしさを感じたという。
「パドックでは、年齢相応と言いますが、キャリアを積んだ6歳馬らしい落ち着きと覇気があったと思います。いつものように、私の目からはよい状態に見えました。昨年の宝塚記念(G1)以降、たくさんの方々がこの馬に色々と手を尽くしてくれていながらも、なかなか良い結果が出せず、そんな中でも圧倒的な人気にしていただいておりましたので、勝ててほっとしています。競馬ですから、勝利を確信したのはゴールを過ぎてからです。良い状態でレースに出走させていただいた調教師、上手に導いてくれたジョッキーに感謝です」とレースをふりかえった。
「これからは、というかすでにもう出られるレースも限られている馬ですし、生産者の立場ではとにかく出走するレースすべてに無事を祈るばかりです。今後のローテーションであるとか、目標とするレースは調教師と馬主の方が決めてくださればよいことで、私たちは出走するときはとにかく無事を祈りながら、応援します」という。新聞報道によれば、次走は3連覇がかかる宝塚記念(G1)が有力で、その前哨戦を使うかもしれないとのこと。いずれにしても出口さんは「出走するときは馬の無事を願い、そして健闘を祈るだけです」と話してくれた。