2014年12月27日 阪神C G2
優勝馬:リアルインパクト
プロフィール
- 生年月日
- 2008年05月14日 06歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:25戦4勝
- 総収得賞金
- 396,094,000円
- 母 (母父)
- トキオリアリティー(USA) by Meadowlake(USA)
- 馬主
- (有) キャロットファーム
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 堀 宣行
- 騎手
- W.ビュイック
13年に続く阪神C(G2)連覇。実はリアルインパクトは13年の夏も、そして14年の夏も、ノーザンファーム空港牧場で調整されていた。
「13年はダービー卿ChT(G3)の後、リフレッシュさせる目的で調整させたのですが、14年はその時よりも疲労が著しく残っており、いい状態に戻すためには時間が必要だと感じられました」とはノーザンファーム空港牧場の高見優也厩舎長。管理をする堀宣行調教師からも、「元気が有り余っている状態で送り出して欲しい」との要望があり、牧場で時間をかけながら、厩舎の求めるリアルインパクトに仕上げていくとの要望はすんなりと通った。
「騎乗しては休ませ、騎乗しては休ませ、と段階を積みながら入厩を目指して行きました。当初の目標はマイルCSだったのですが、馬の状態を考慮し、キャピタルSからの始動となりました」(高見厩舎長)
そのキャピタルSでは、前走の安田記念(G1)よりプラス18㎏の538㎏での出走。6着に破れはしたものの、勝ち馬とは0秒2差のレースを見せる。そして臨んだ阪神C(G2)。馬体重はキャピタルSよりマイナス20キロと大幅に絞れたが、昨年の阪神C(G2)の馬体重は514㎏であり、むしろ適正体重に戻ったとも言えた。
昨年阪神C(G2)を勝利しているにも関わらず、その時と同じ8番人気の評価は、人気の盲点になっていた印象がある。しかも逃げてタ イトルを奪った13年とは違い、14年は中団から脚を使って、前を行く馬をハナ差交わしさったように、展開に左右されないコース巧者ぶりを見せつけた。
「レースは厩舎の休憩所で育成スタッフと見ていましたが、勝った瞬間はみんなで盛り上がりました。ここで自分たちがやってきたことだけでなく、まだまだ高い能力があることも結果で証明してくれたことも嬉しかったです」(高見厩舎長)
先日、陣営からは4月11日にオーストラリアのロイヤルランドウィック競馬場で行われる、G1 ドンカスターマイルの参戦を視野に入れていることを表明。G1 2勝目は海外となる可能性も出てきた。
「兄のアイルラヴァゲインも10歳まで競馬をしたように、息の長い活躍をする血統ですし、今年も元気に活躍をしてもらいたいです」(高見厩舎長)
もし、ドンカスターマイル(G1)の出走が叶うのなら、これまでの競走生活において初めての海外遠征。上り調子のままレースに挑めるのなら、 3歳以来となるG1制覇は海外で、という可能性も充分にありそうだ。