2014年12月21日 朝日杯フューチュリティS G1
優勝馬:ダノンプラチナ
プロフィール
- 生年月日
- 2012年03月23日 02歳
- 性別/毛色
- 牡/芦毛
- 戦績
- 国内:4戦3勝
- 総収得賞金
- 195,823,000円
- 母 (母父)
- バディーラ(USA) by Unbridled's Song(USA)
- 馬主
- (株) ダノックス
- 生産者
- 千代田牧場 (静内)
- 調教師
- 国枝 栄
- 騎手
- 蛯名 正義
今年から舞台を阪神競馬場に移した朝日杯フューチュリティS(G1)は、1番人気で蛯名正義騎手騎乗のダノンプラチナが後方から豪快に伸びて優勝。ゴール前では蛯名騎手が後方をふりかえる余裕する見せる内容で、2歳王者のタイトルを引き寄せた。
ダノンプラチナを生産したのは新ひだか町の千代田牧場。1945年創業以来、天皇賞馬イチフジイサミやオークス馬のスマイルトゥモロー。G1レース3勝のニッポーテイオーや、その妹でエリザベス女王杯(G1)優勝のタレンテイドガール。女傑と言われたビクトリアクラウンや2歳女王のピースオブワールド、かしわ記念(G1)優勝のストロングブラッドや現役のG1勝馬ホエールキャプチャなどを送り出してきた名門牧場だ。
阪神競馬場で愛馬の力強いレースを見届けた千代田牧場の飯田正剛社長に話を伺った。
「国枝調教師からは調子が良いと報告を受けていましたので、何とか5分の4という抽選を潜り抜けて出走して欲しいと願っていました。道中、いく度か不利もありましたが、そういう中で1番人気の馬らしい強い競馬を見せてくれたことは本当に嬉しかったです」。そうレースをふりかえった。
ダノンプラチナは、ディープインパクト産駒で、ブリーダーズCジュヴェナイル(G1)の勝馬アンブライドルズソングを父に持つ輸入繁殖牝馬バディーラにとっての初仔。近親にはマツリダゴッホ(有馬記念(G1))やナリタトップロード(菊花賞(G1))の名前も見える。言うまでもなく、牧場にとっては期待の血統馬だ。そして、その期待は育成をスタートさせる頃になるとさらに大きくなったと言う。「調教を進めるにしたがって、スピード感あふれる機敏な動きを見せるようになったのです。結果的に、この世代はJRAの2歳戦で18勝を記録することになるのですが、この馬はスタッフ間での評価も高く、初期馴致の様子を動画に収めるものもいたほどです」と牧場時代のエピソードを話してくれた。
そして、順調に牧場での育成、調教を終えて9月に札幌競馬場デビュー。初戦こそ不利もあって前を行く馬を捕まえきれなかったが、東京競馬場で初勝利を記録し、前走ベゴニア賞を楽勝。重賞初挑戦初勝利をG1レースの舞台で飾った。
今後は、千代田牧場の千葉牧場に移動して調整を行いながら、来たるべきクラシックシーズンに備えるという。「3歳シーズンはスプリングSから始動する予定です。まだまだ強い馬も出てくるかもしれませんが、迎え撃つ2歳王者として万全の状態で春を迎えてほしいと願っています」と、さらなる活躍を願っている。