重賞ウィナーレポート

2014年11月02日 天皇賞(秋) G1

2014年11月02日 東京競馬場 晴 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:スピルバーグ

プロフィール

生年月日
2009年05月12日 05歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:13戦6勝
総収得賞金
329,201,000円
ディープインパクト
母 (母父)
プリンセスオリビア(USA)  by  Lycius(USA)
馬主
山本 英俊
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
藤沢 和雄
騎手
北村 宏司

 初重賞制覇は、G3、G2を飛び越えていきなりのG1優勝。また全兄トーセンラー(マイルCS(G1))、そしてFlower Alley(トラヴァーズS(G1))と3兄弟でのG1制覇でもあり、そして山本英俊オーナーにとっても、所有馬で初めてのG1勝利。スピルバーグの天皇賞(秋)(G1)優勝は、様々な快挙や喜びへと繋がった。

 「山本(英俊)オーナーのG1制覇は我々の念願でもありましたので、感慨深い勝利となりました」とは社台ファームの池田充マネージャー。Flower Alleyの活躍もあり、デビュー前から注目されてきたスピルバーグは、育成時から敏捷性のある動き、馬体の良さ共に目立っていたが、デビュー後は成長を促すようにゆとりのあるローテーションを組まれ、確実にオープンへと上り詰めていく。

 この天皇賞(秋)(G1)まで重賞挑戦は4度あるが、共同通信杯(G3)、毎日杯(G3)そして前走の毎日王冠(G2)共に3着が最高。しかし、その毎日王冠(G2)のレース内容を、池田マネージャーは高く評価していた。

 「毎日王冠(G2)は好走をみせながらも脚を余した感がありましたので、スピルバーグの持つ能力を発揮できれば、ここでも好レースができると期待を持って見ていました」(池田マネージャー)

 天皇賞(秋)(G1)当日における、スピルバーグの馬体重は前走よりマイナス2㎏の506㎏。それでも池田マネージャーの目には、ぎりぎりに仕上がっているというよりも、良い意味で心身ともに余裕があるようにも見えた。

 「パドックで周回を重ねていく姿を見ても、G1独特の雰囲気に飲まれていなかったですし、力が出し切れる状態に仕上がっていると思えました」

 他の17頭が全て重賞馬、うち6頭がG1ウイナーというハイレベルなメンバー構成となった今年の天皇賞(秋)(G1)。しかし、出来の良さと毎日王冠(G2)からの上昇度が加味されたスピルバーグは、全くひけを取らないレースを見せたどころか、ゴール前ではジェンティルドンナ、イスラボニータのG1馬2頭を並ぶ間もなく差し切ってみせた。

 「直線で反応を見せた時は差し切れる!と確信できました。これも管理をしてくださっている藤沢和雄調教師、厩舎スタッフの皆さん、そして北村宏司騎手が、スピルバーグをここまで大事に作ってきてくださった成果が、大一番で実を結んだように思います」(池田マネージャー)

 晴れてタイトルホルダーとなったスピルバーグであるが、5歳を迎えたのにも関わらず、まだ13戦しかレースを使っていない。高い能力、そして成長力はまだ底知れぬ物を感じさせているだけに、まだまだ様々な快挙を作りだし、そして多くの喜びを培っていきそうだ。