重賞ウィナーレポート

2014年11月01日 スワンS G2

2014年11月01日 京都競馬場 曇 良 芝 1400m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ミッキーアイル

プロフィール

生年月日
2011年03月12日 03歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:8戦6勝
総収得賞金
529,481,000円
ディープインパクト
母 (母父)
スターアイル(IRE)  by  ロックオブジブラルタル(IRE)
馬主
野田 みづき
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
音無 秀孝
騎手
浜中 俊

 3歳マイル王者となったミッキーアイルが、安田記念(G1)の敗戦を乗り越え、ついに古馬越えを果たした。

 歴戦の古馬を差し置いて、1番人気に支持された今年のスワンS(G2)。ミッキーアイルは徐々に加速を付けて先手を奪うと、その後は後続勢に影を踏ませることなく勝利。マイルCS(G1)に向けて、最高の秋初戦を飾った。

 「ホッとしたというのが正直な感想です」とはミッキーアイルがデビューするまでの期間を見守ってきた、ノーザンファーム空港牧場の犬伏健太調教主任。そして安田記念(G1)の後、ミッキーアイルは再び犬伏調教主任の元で管理されることとなる。

 「安田記念(G1)は結果こそ伴いませんでしたが、こちらに戻ってきた時に傷みや疲れが無く、秋競馬を目指せる状態だったのは幸いなことでした。スワンS(G2)だけでなく、前倒ししてもレースを使えた程に状態も良かったですね」(犬伏調教主任)

 とはいっても牧場では、むやみに調教ペースを上げることはしなかった。「どちらかというと気持ちが入りすぎる馬」(犬伏調教主任)

 というミッキーアイルの性格を考え、まずはレースを使ってきたことで高まっていた気持ちをリセットさせるように、角馬場を中心とした調整を行った。坂路コースでの調教を始めたのも、心身共にリラックスしているという状態になってから。それでもスワンS(G2)を万全な状態で臨めたのは、体調面では何ら不安がなかったからである。

 「安田記念(G1)ではファンの皆さんの期待に応えることができなかったのにも関わらず、このスワンS(G2)では1番人気に支持していただきました。それだけにミッキーアイルには結果で応えて欲しいとの思いを持ちながらレースを見ていました」(犬伏調教主任)

 だからこそ、勝った後に「ホッとした」との思いを犬伏調教主任は持ったのだろう。次走のマイルCS(G1)でも高い人気に支持されそうなミッキーアイルであるが、それでも犬伏調教主任は慎重な姿勢を崩さない。

 「今回よりメンバーも強くなりますし、改めて真価を発揮できるかどうかを試される舞台になるかとは思います。ただ、レース後の状態もいいと聞いていますし、あとはミッキーアイルが力を出し切ってくれれば、いい結果に繋がると信じています」(犬伏調教主任)