2014年08月03日 アイビスサマーダッシュ G3
優勝馬:セイコーライコウ
プロフィール
- 生年月日
- 2007年03月09日 07歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:24戦7勝
- 総収得賞金
- 213,592,000円
- 母 (母父)
- ファインセイコー by サンデーサイレンス(USA)
- 馬主
- 竹國 美枝子
- 生産者
- 明治牧場 (三石)
- 調教師
- 鈴木 康弘
- 騎手
- 柴田 善臣
サマースプリントシリーズの第3戦「第14回アイビスサマーダッシュ(G3)」は新潟競馬場の直線1000mで行われ、最後1ハロン手前あたりから抜け出したセイコーライコウ(牡7歳、父クロフネ、母ファインセイコー)が54秒3で優勝。24戦目で重賞ウイナーの仲間入りを果たした。
セイコーライコウを生産したのは、新ひだか町三石にある明治牧場。35ヘクタールの土地に繁殖牝馬が19頭。現在は柳沢末治場長(53)以下、8人のスタッフが生産から後期育成牧場に移動するまでの世話をしている。
「一昨年のスギノエンデバー(北九州記念(G3))といい、夏のスプリントレースに縁があるのかもしれません」と柳沢場長は嬉しそうにレースをふりかえってくれた。牧場厩舎内にある休憩室のテレビで、スタッフとともに観戦していたアイビスサマーダッシュ(G3)。「同じ直線競馬だった5月の韋駄天ステークスが良い勝ち方でしたので、期待を込めて応援していましたが、やはり重賞競走は楽ではありませんね。抜け出してからゴールするまではヒヤヒヤでした」と喜びを表現した。
「母親のファインセイコーはサンデーサイレンスの子でしたから、気の強いところがあった馬ですが、セイコーライコウは心身ともに手のかかる馬ではなかったです。大きなケガもなく、1歳秋、無事に後期育成へ送り出せたことでほっとしたことを覚えています」とふりかえった。
と、いうもののここに至るまでの道のりは決して平たんではなかった。持ち前のスピードをいかして条件戦を2連勝。重賞でも2回連続4着した矢先に脚部不安に襲われ、2年に及ぶ休養を余儀なくされた。
「さすがに(休養期間が)1年を過ぎたころは諦めかけた時期もありますが、競走馬登録が抹消されずにいたので、期待してくださっているんだなということを感じていました。厩舎関係者、長くガマンしてくださった馬主さんに感謝しております。こうして重賞競走に勝ってくれたので、生産牧場としては嬉しい限りです」と喜んでいる。
明治牧場の馬づくりは「丈夫な馬づくり」。そして自慢できることは「スタッフ間のチームワークの良さ」だという。「馬の異常に早く気付き、そしてその情報を共有することで大きな事故を未然に防ぐ」。そうした結果、明治牧場の牧場アーニングインデックスは5年連続で1.00を超え、出走率の高さも誇っている。
「まだまだ頑張ってくれているスギノエンデバーと一緒に夏のスプリントシリーズを盛り上げて、そして2頭揃って秋のスプリンターズS(G1)に出走できたら嬉しいです」と期待に胸を膨らませている。