重賞ウィナーレポート

2014年05月18日 ヴィクトリアマイル G1

2014年05月18日 東京競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ヴィルシーナ

プロフィール

生年月日
2009年03月05日 05歳
性別/毛色
牝/青毛
戦績
国内:18戦5勝
総収得賞金
460,795,000円
ディープインパクト
母 (母父)
ハルーワスウィート  by  Machiavellian(USA)
馬主
佐々木 主浩
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
友道 康夫
騎手
内田 博幸

 ヴィクトリアマイル(G1)史上初となる連覇を果たしたヴィルシーナ。しかし、ノーザンファーム生産馬という観点で見ていくと、これで5年連続での連対。しかもその5頭共にノーザンファーム早来牧場、それも日下厩舎の育成馬であった。

 このレース、日下厩舎はヴィルシーナだけでなく、4番人気の支持を集めたデニムアンドルビーも送り出している。世代を問わず、常にトップクラスの牝馬をこうした舞台に進めているという事実もまた高く評価されるべきだろう。

 「追い切りやパドックといった状態も申し分無かったですし、いいところがあればと思いながらレースを見ていましたが、勝利という結果には正直、びっくりしています」とは日下和博厩舎長。ヴィルシーナは昨年の勝ち馬であり、しかも勝利した重賞は全てこの東京競馬場の芝1600mと高いコース適性も持っている。それでも11番人気とのいう評価となったのは、近走の不振が原因だった。

 「馬が大人になりすぎたのか、昨年のヴィクトリアマイル(G1)以降のレースは、それまでの覇気が見受けられないように感じていました。それだけに馬に気持ちを入れて走らせてくれた、内田博幸騎手の好騎乗あっての勝利だと思います」(日下厩舎長)

 真っ先にゲートを飛び出したヴィルシーナは、後続の17頭を引き連れながらレースを進めて行く。昨年は2番手でレースを進めており、しかも一昨年の秋華賞(G1)では途中まで集団を引っ張ったように、自在なレース運びもできる馬でもあった。

 「先頭で走っている姿には、最近のレースには見られなかった前向きで強い気持ちが見受けられているようにも感じられました。また、これまでのレースを見ていても、前に行くとしぶとさも見せていたので、直線に入ったときにはこのまま行けるのではとも思いました」(日下厩舎長)

 ゴール前、インコースからはメイショウマンボが、そして馬群を縫ってストレイトガールも追い込んで来るも、ヴィルシーナの闘志は最後まで途切れることは無かった。

 「内田騎手だけでなく、最高の状態に仕上げてくれた厩舎の皆さんにも感謝するだけです。そしてヴィルシーナも本当によく頑張ってくれたと思います」(日下厩舎長)

 そして今週のオークス(G1)。ノーザンファームからは6頭が出走することになるが、そのうちの3頭が日下厩舎の育成馬。桜花賞(G1)を制したハープスター、姉ブエナビスタとの姉妹オークス(G1)制覇を目指すサングレアル、そしてフラワーC(G3)を勝って、前走は皐月賞(G1)に出走したバウンスシャッセともに、オークス(G1)制覇の可能性を十二分に秘める。

 「3頭共にチャンスはあると思いますし、いい枠にも入ってくれたので、それぞれの個性を生かしたレースも見せてくれそうです」(日下厩舎長)

 改めて、「ヴィクトリアマイル(G1)、そしてオークス(G1)と2週連続でのG1勝利を目指せるということは凄いですね」と話を向けると、「素質のある馬を任せてもらっていることが何よりも有り難いですし、こうした結果も出せると、より仕事へのやりがいも生まれてきます。だからこそ、もっと馬のためにいい仕事をしていかなくてはとの思いもありますね」と話す日下厩舎長。

 来年のヴィクトリアマイル(G1)、そこにも日下厩舎を巣立った馬が出走し、勝ちに等しい成績を残していることが、今の言葉からも想像できるような気がした。