2014年03月29日 毎日杯 G3
優勝馬:マイネルフロスト
プロフィール
- 生年月日
- 2011年03月08日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/芦毛
- 戦績
- 国内:6戦3勝
- 総収得賞金
- 251,185,000円
- 父
- ブラックタイド
- 母 (母父)
- スリースノーグラス by グラスワンダー(USA)
- 馬主
- (株) サラブレッドクラブ・ラフィアン
- 生産者
- 競優牧場 (新冠)
- 調教師
- 高木 登
- 騎手
- 柴田 大知
キングカメハメハやディープスカイ、キズナなどが過去の勝馬に名前を連ねる毎日杯(G3)が3月29日、阪神競馬場で行われ、柴田大知騎手騎乗のマイネルフロストが1分46秒7で優勝し、第61代目の優勝馬となった。
マイネルフロストの生まれ故郷は新冠町にある競優牧場。昭和7年に創業され、過去には1967年の朝日杯3歳S や1969年の天皇賞(春)などに勝ち、69年には年度代表馬になったタケシバオーや、そのタケシバオーの産駒で1985年のウィンターS(G3)に勝ち、86年のフェブラリーH(G3)2着馬チェリーフット、同じくタケシバオー産駒で1984年のクイーンS(G3)優勝馬で、86年の新潟記念(G3)3着、カブトヤマ記念(G3)3着、87年の福島記念(G3)3着と長く活躍したハッピーオールトンなどを生産した牧場だ。現在は40ヘクタールの土地に14頭の繁殖牝馬をけい養している。
同牧場の榊明彦さんはレース当日を牧場で迎えた。「前日の夜まで応援に行こうかどうか迷っていたのですが、種付けや出産と重なる時期でもあり、なかなか牧場を留守にできない事情もありましたので、結果的にはテレビで応援させてもらいました」と少し残念そう。それでもゴール前で底力を見せてくれたマイネルフロストに対しては「本当に良く頑張ってくれました。競馬という勝負の世界は勝たないと意味がない。ゴール直後は勝ったのか負けたのか良くわかりませんでしたが、写真判定の結果が出る前からたくさんの友人から祝福の電話をいただいたことが嬉しかったです」と述べた。
牧場時代のマイネルフロストについては「放牧地では馬格的にも決して目立つようなタイプではありませんでしたが、気性の強い馬でした。そういったところがレースで良い方向に向いているのかもしれません」と分析し「ブラックタイドは現役時代から注目していた馬です。競走馬としては脚部不安のために大成することはできませんでしたが、血統や馬格から秘めた能力はG1級と評価して期待している種牡馬です」と、その配合理由を教えてくれた。
今年で10歳になる母スリースノーグラスは、榊さん自身が米国で1歳時に買い求めたダイヤモンドスノーが残した最後の産駒。祖母ダイヤモンドスノーは、ダート1200mの未勝利戦を逃げ切るスピードを見せたが、結局その1勝のみで現役生活を引退。繁殖牝馬となった。「スリースノーグラスはソエなどの理由もあってJRAでは勝てませんでしたが、牧場時代は評価の高い馬でした。未勝利のままというのもかわいそうだったので、ホッカイドウ競馬と兵庫で3勝をあげてから牧場に戻しました」。それから5年連続で産駒を生み、3番子がマイネルフロスト。今年デビュー予定の2歳馬にはヴァーミリアンの牡馬がいて、1歳にはキャプテントゥーレの牡馬がいる。そして今年は再びブラックタイドを配合される予定だという。
「ダービーの舞台は生産者にとって夢の舞台。とにかく無事に出走して欲しい」と願っている。