重賞ウィナーレポート

2014年03月01日 アーリントンC G3

2014年03月01日 阪神競馬場 小雨 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ミッキーアイル

プロフィール

生年月日
2011年03月12日 03歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:5戦4勝
総収得賞金
529,481,000円
ディープインパクト
母 (母父)
スターアイル(IRE)  by  ロックオブジブラルタル(IRE)
馬主
野田 みづき
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
音無 秀孝
騎手
浜中 俊

 やはり、そのスピードに付いてこられる3歳馬はいなかった。前走のシンザン記念(G3)で初重賞制覇をあげたミッキーアイルは、このアーリントンC(G3)でもダッシュ力の違いで早々と先頭に立つ。そのままゴールまで全く危なげないレース内容で、2着のタガノグランパに3馬身半差の快勝。重賞2勝目をあげた。

 「開幕週で馬場の良いところを、自分のペースで走れたということもありますが、今回は内容的にも前走よりいい勝ち方ができたと思います」と笑顔を見せるのは、ミッキーアイルを育成したノーザンファーム空港牧場の犬伏健太調教主任。犬伏調教主任にはシンザン記念(G3)の際にもお話を聞かせてもらっているが、その際には『折り合い面も含めて更にレベルの高いレースを見せて欲しい』とのエールも聞かれていたが、このアーリントンC(G3)では、その時の課題がクリアできたということでもあるのだろう。

 「今回は前走よりレースの間隔も空き、いい状態で臨めたこともあるのでしょうが、余裕のある走りを見せていましたし、最後は2着馬を突き放したように、内容的にも申し分ないレースだったと思います」(犬伏調教主任)

 このレースの後、陣営からは直接、春の大目標であるNHKマイルC(G1)へ向かうことを発表。異例とも取れるローテーションであるが、これもミッキーアイルのこれまでのレースを見て来た際に、間隔を十分に空けた方がリラックスして、なおかつ力を発揮できるという事実がこのアーリントンC(G3)で証明できたからだと言える。

 「次走は休み明けでのG1出走となりますが、むしろミッキーアイルに合ったローテーションだと思います。今後はニュージーランドT(G2)を始め台頭してくるメンバーもいるでしょうが、ミッキーアイルとしては「自分との戦い」に制することができるのなら、おのずと結果が付いてきてくれると思います」(犬伏調教主任)

 現在はノーザンファームしがらきで調整中のミッキーアイルだが、今ではレースの疲れも取れ、今後はNHKマイルC(G1)に向けて調教のペースをあげていくこととなる。

 「後はノーザンファームしがらき、そして音無厩舎で順調に調整されて、最高の状態でNHKマイルC(G1)に出走してくることを願うだけです。様々な馬を牧場から送り出してきましたが、ベストな状態で臨めるのならG1でも勝ち負けになると思えたのは、ミッキーアイルが初めてかもしれませんね」(犬伏調教主任)

 休み明けでも、ミッキーアイルのここ4戦の競馬の内容を知るファンなら、NHKマイルC(G1)で間違いなく1番人気の評価を与えるはず。そこでも影を踏ませぬ逃走を見せた時、3歳最速馬王と初のG1タイトルは、ミッキーアイルのものとなる。