2014年03月02日 阪急杯 G3
優勝馬:コパノリチャード
プロフィール
- 生年月日
- 2010年04月15日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:11戦5勝
- 総収得賞金
- 304,507,000円
- 父
- ダイワメジャー
- 母 (母父)
- ヒガシリンクス by トニービン(IRE)
- 馬主
- 小林 祥晃
- 生産者
- ヤナガワ牧場 (門別)
- 調教師
- 宮 徹
- 騎手
- 浜中 俊
過去の優勝馬にロードカナロアやローレルゲレイロ、エーシンフォワードなど多くの短距離G1ウイナーを送り出している注目の1戦、第58回阪急杯(G3)は、マイペースの逃げに持ち込んだ2番人気のコパノリチャードが優勝、重賞3勝目をあげた。
前週コパノリッキーでG1制覇を成し遂げたオーナーと生産牧場である日高町のヤナガワ牧場に再び吉報が訪れた。「そんなに良いことは続かないと思ってましたし、人気にはなりそうでしたが肩の力を抜いて当日を迎えました」と梁川正普代表はリラックスムードで競馬場へ向かった。
Dr.コパ氏こと小林祥晃オーナーと競馬場で合流したあとは、毎回「ラッキーフード」を食べるのがお約束。今回は“いなり寿司”これは今までにない難題だったらしく「競馬場中を探しまわりましたが見つからず、もう外へ出ないとダメかなと考えていた時に屋台のようなところで売ってる助六寿司を発見しました。これで運を使ってしまった感はありましたけど、聞いてしまうと食べないわけにはいかないですからね」パドックの時間が迫り、ベンチに腰掛けて慌てて食べたラッキーフード。今となっては良い思い出と笑った。
3か月の休み明け、久々に見る生産馬に対しては「馬体はもう一絞りかなという印象を受けました。だけど後脚に鉄を履いていない状態での追い切りも良かったし、いつも通りスタート良く出てくれれば勝負になるかなと期待はしていました」。鞍上には前日アーリントンC(G3)をミッキーアイルで逃げ切り勝ちを収めている浜中俊騎手。「リチャードのことも解っているし、コース取りも知り尽くしている。昨日と同じ競馬をしてくれるだろうと安心して見ていられましたね」という梁川さんの思いを乗せ、コパノリチャードは影をも踏まさぬ走りで逃げ切ってみせた。
コパノリチャードの母ヒガシリンクスは、現在ダイワメジャーを受胎中。予定日は4/25とまだ先だが、雪解けが進み青草が生え揃う頃には元気に跳ね回る全弟妹の姿が見られるだろう。
「2010年産の生産馬は、コパノリッキー、リチャードをはじめ、JRAで2勝をあげているサイモンラムセス、グラスソニック、サンライズタイセイなど全体的にレベルが高かった年です。生産馬が年に30頭も満たない牧場で、これだけの成績を上げられたのは夢のようですし、これからもコンスタントに活躍馬を送り出せるよう、頑張らなきゃという気持ちが強くなりますね」と次世代へ目を向ける梁川さん。G1、G3と連勝を果たしたヤナガワ牧場の躍進ははじまったばかりだ。