重賞ウィナーレポート

2014年02月23日 小倉大賞典 G3

2014年02月23日 小倉競馬場 晴 良 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ラストインパクト

プロフィール

生年月日
2010年01月21日 04歳
性別/毛色
牡/青鹿毛
戦績
国内:12戦5勝
総収得賞金
443,589,000円
ディープインパクト
母 (母父)
スペリオルパール  by  ティンバーカントリー(USA)
馬主
有限会社シルク
生産者
(有)社台コーポレーション白老ファーム (白老)
調教師
松田 博資
騎手
川田 将雅

 これが5度目の重賞挑戦。菊花賞(G1)で4着など、レベルの高いレースにおいても安定した成績、しかも前走の松籟Sでの勝ちっぷりの良さが評価されたラストインパクトは、この小倉大賞典(G3)で1番人気の支持を背負って出走することとなった。

 「前走のレース内容も見て思ったことなのですが、競走馬として本格化を迎えて、レースぶりも更に安定してきたような印象を受けました」とは生産牧場である白老ファームの石垣節雄繁殖主任。ディープインパクト産駒で、近親には「シャドーロールの三冠馬」ナリタブライアンの名前もある良血馬であるが、その血統的印象とは違っていて、幼少期はコロンとした体型をしていたという。

 「ディープインパクトの産駒は小柄で軽いイメージがありますが、ラストインパクトは母系が出たのか、体型的には軽さと言うよりもしっかりしていた感じを受けました。それでもこういった馬体をしたディープインパクト産駒は、安定して走るという印象もありましたし、それからの成長過程やレースぶりを見ていても、その時に感じたイメージ通りの活躍を見せてくれていると思います」(石垣繁殖主任)

 この小倉大賞典(G3)では、レースの流れが落ち着いたと思いきや、自ら主導権を奪っていっただけでなく、2着馬に2馬身半差を付けるというまさに完勝。格の違いを見せつける形となった。

 「道中で上がっていった時には、ゴール前で止まったらどうしよう?と思いました(笑)。それでもジョッキーがラストインパクトの能力を信頼してくれているからこその乗り方だったのでしょうし、それでゴール前は安心して見ていられたわけですから、本当に強い馬なのだと思います」(石垣繁殖主任)

 1月13日には全妹(スペリオルパールの14、父ディープインパクト)が牧場に誕生。血統背景的にも注目が持たれることとなるが、ラストインパクト自身も更にブラックタイプを濃くしていくような活躍も期待される。

 「まだ成長が見込めそうですし、更に上のクラスのレースに出走した際にも楽しみが広がってきます」(石垣繁殖主任)

 次走は3月29日に行われる日経賞(G2)に出走を予定。石垣繁殖主任の話すようににG3続きG2もクリアしていくようだと、とんとん拍子でのG1制覇も現実味を帯びてくる。