重賞ウィナーレポート

2014年01月13日 フェアリーS G3

2014年01月13日 中山競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:オメガハートロック

プロフィール

生年月日
2011年02月15日 03歳
性別/毛色
牝/黒鹿毛
戦績
国内:2戦2勝
総収得賞金
41,588,000円
ネオユニヴァース
母 (母父)
オメガアイランド  by  エルコンドルパサー(USA)
馬主
原 禮子
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
堀 宣行
騎手
戸崎 圭太

 今年のフェアリーS(G3)を勝ったオメガハートロックの半姉は、12年のフラワーC(G3)を優勝したオメガハートランド。その姉妹2頭の育成調教を手がけてきたのが、社台ファームの斎藤孝調教主任だった。

 「姉(オメガハートランド)と比較すると、オメガハートロックは幼少期から体が安定していて、調教は進めやすかったです。柔軟性もあり、立った姿よりも調教などで走らせてる姿の方が良さが伝わってくるようなタイプでしたね」

 2頭の重賞馬を送り出したオメガアイランドは、有馬記念(G1)、そしてドバイシーマクラシック(G1)を制したハーツクライの半妹。オメガハートランドやオメガハートロックの半兄に当たるオメガスカイツリー(牡6)も、オープン入りを間近に控えているなど、アイリッシュダンスを祖とする牝系の中でも最も活力がある。

 「このフェアリーS(G3)は粗削りな面も見られましたが、それでも最後は競り勝ってみせるのですから今後に向けて楽しみが広がりました。原オーナーは頻繁に牧場へと来場されていますが、その際には馬だけでなく、私たち牧場スタッフ一同のことを本当に気にかけてくださっています」(斎藤調教主任)

 その原オーナーにとって最初の重賞馬となったのがオメガハートランドであり、そしてこのフェアリーS(G3)が重賞2勝目となる。そのオメガハートランドが牝馬三冠(桜花賞(G1)、オークス(G1)、秋華賞(G1))に出走こそ果たしているものの、まだ所有馬はG1タイトルには手が届いていない。

 「原オーナーには所有されている馬の活躍で恩返しを果たさなければとの思いは、スタッフ一同が強く思っています。今年は『オメガの冠名馬でビッグレース制覇』を目標ではなく実現させなければと、スタッフ一同気合いが入っています」(斎藤調教主任)

 オメガハートロックはこれでデビューから2戦2勝。まだ底を見せぬ能力は、春のクラシック戦線に向けて更なる成長も望めるはず。斎藤調教主任や牧場スタッフの目標を、オメガハートロックがこの年の春に現実としてくれるのかもしれない。