2013年10月26日 スワンS G2
優勝馬:コパノリチャード
プロフィール
- 生年月日
- 2010年04月15日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:8戦4勝
- 総収得賞金
- 304,507,000円
- 父
- ダイワメジャー
- 母 (母父)
- ヒガシリンクス by トニービン(IRE)
- 馬主
- 小林 祥晃
- 生産者
- ヤナガワ牧場 (門別)
- 調教師
- 宮 徹
- 騎手
- 浜中 俊
秋のマイルG1を目指す快速自慢が集まるスワンS(G2)は、好スタートからハナを奪った3歳馬コパノリチャードが逃げ切り勝ちを収め古馬勢を完封。重賞2勝目を飾った。
本馬の故郷は日高町のヤナガワ牧場。梁川正晋さんは当日、仕事で現地へ行けないDr.コパこと小林祥晃オーナーの名代として競馬場へ向かった。淀到着はお昼過ぎ、移動中に食事を済ませていたものの、待ち合わせたコパオーナーのマネージャーの方から「今日のラッキーフードはカレーです!」とのアドバイスを受け、慌てて食堂へ。食べ終わる頃にはもうパドックが始まっていたそう。「急いで食べたから味は覚えてないけど、お陰で嬉しいことが起きましたから食べた甲斐がありましたよ」とオーナーらしいエピソードを明かしてくれた。
「前向きで頑張りすぎる所がある馬なので、前走ポートアイランドSでは最後の最後で潰れてしまった。今回は肩の力が抜けて楽に走っているように見えましたね。セーフティーリードを保ったまま4コーナーを回って来たときはなんとか踏ん張ってくれと祈るような気持ちでした」と梁川さん。結果、追いすがる他馬たちを振り切り、先頭でゴールを駆け抜けた。コパノリチャードの真骨頂を見たような鮮やかな逃げ切り勝ちだった。
コパノリチャードの母、ヒガシリンクスは能力の片鱗を見せながらも未出走のまま繁殖入りした期待馬だった。2番仔コパノオーシャンズ(牝、父アグネスタキオン)は朱鷺S(OP)をはじめ中央4勝、4番仔シルクターンベリー(牡、父アフリート)も中央3勝をあげている。地方・名古屋所属の5番仔、サイモンロード(牡、父シンボリクリスエス)は東海桜花賞などの重賞を制し、JBCクラシック(Jpn1)にも参戦するなど次々と活躍馬を送り出している。
「ヒガシリンクスはどんな種馬と配合しても堅実な馬を生んでくれる優秀な母親です。昨年はダイワメジャーに種付けして不受胎でしたが、今年は無事受胎しています。来年にはコパノリチャードの全兄弟が誕生する予定で、今から楽しみなんです」と話してくれた。
次走マイルの頂点を目指すコパノリチャード。梁川さんは「今回次に繋がるレースができたことは収穫だと思います。距離が伸びてどうなるか不安視される点もあると思いますが、まだ3歳ですし、これからの成長力に期待したいです」と大きな目標に向け走り出した生産馬に夢を馳せていた。