重賞ウィナーレポート

2013年05月12日 ヴィクトリアマイル G1

2013年05月12日 東京競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ヴィルシーナ

プロフィール

生年月日
2009年03月05日 04歳
性別/毛色
牝/青毛
戦績
国内:11戦4勝
総収得賞金
460,795,000円
ディープインパクト
母 (母父)
ハルーワスウィート  by  Machiavellian(USA)
馬主
佐々木 主浩
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
友道 康夫
騎手
内田 博幸

   ヴィルシーナにとっては5度目の正直でのG1制覇。そして育成を手がけたノーザンファーム早来牧場の日下和博厩舎長にとっては、3度目の正直でのヴィクトリアマイル(G1)制覇だった。

   「このヴィクトリアマイルは10年に育成馬のブエナビスタが勝利しているのですが、11年はブエナビスタが2着、12年はドナウブルーが2着と育成馬たちの惜しいレースが続いていました」(日下厩舎長)

   そもそもこの舞台に今年のヴィルシーナを含めて、4年連続で育成馬を送り出していること自体が快挙とも言えるが、なんと今年のヴィクトリアマイル(G1)にも、ヴィルシーナの他にもジョワドヴィーヴル、ドナウブルー、アイムユアーズが日下厩舎で育成された馬。しかもジョワドヴィーヴルが4着、ドナウブルーが5着と掲示板に3頭が入ったという事実も快挙だと言えるのではないだろうか。

   ヴィクトリアマイル(G1)のレース当日、日下厩舎長は東京競馬場まで応援に出かけていた。

   「休養明けで一度、レースを使われたこともあるのでしょうが、馬体の張り、毛艶共に素晴らしい状態でした。スタートして一時はハナを切る展開となりましたが、3歳時、今回と同じ条件で行われたクイーンC(G3)では先行して押し切るというレースを見せていましたし、今回もそのようなレースをするのではと思っていたので、2番手に位置した時には自分の力を出し切って欲しいと思っていました」(日下厩舎長)

   最後の直線、後続から迫ってきたホエールキャプチャと並ぶ形でヴィルシーナが先頭に踊り出る。だが、昨年のチャンピオンであるホエールキャプチャも叩き合いで一歩も引かない。首の上げ下げにも見えたゴール前、観戦していた角度的に外を行くホエールキャプチャの脚色が優勢に見えた日下厩舎長は、一瞬、ヴィルシーナの負けを覚悟した。

   「その後、スローの映像を見たときにヴィルシーナが残しているのを見てホッとしました。ヴィルシーナだけでなく、オーナーの佐々木さんにもG1レースを取ってもらいたいと思っていただけに、本当に良かったという気持ちです」(日下厩舎長) 

  このレースでは先手を奪ったアイムユアーズも、速いラップを重ねながら8着に粘り込んでいる。このヴィクトリアマイル(G1)は、日下厩舎で育った4頭が盛り上げたレースとも言えるのではないだろうか。

   「勝ったヴィルシーナだけでなく、4頭揃って頑張ってくれました。これだけ高い才能を持った馬に接していられたことに感謝するだけですし、長くこの仕事をしてきて良かったと思うだけです」(日下厩舎長)

   今週のオークス(G1)にも日下厩舎を巣立ったデニムアンドルビーが出走予定。前哨戦のフローラS(G2)を上がり33秒8で差しきった末脚は、そのフローラS(G2)と同じ東京競馬場で行われるオークスでも発揮されることとなりそうだ。

   「実はオークスも11年のピュアブリーゼ、12年のヴィルシーナと2年連続で2着となっているレースです。ヴィクトリアマイルに続き、このオークスでも「3度目の正直」をデニムアンドルビーが見せてくれると嬉しいですね」(日下厩舎長)