2013年05月05日 新潟大賞典 G3
優勝馬:パッションダンス
プロフィール
- 生年月日
- 2008年04月09日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:9戦5勝
- 総収得賞金
- 197,077,000円
- 母 (母父)
- キッスパシオン by ジェイドロバリー(USA)
- 馬主
- 金子真人ホールディングス (株)
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 友道 康夫
- 騎手
- 藤岡 康太
半姉が重賞4勝馬のアドマイヤキッスで、父がディープインパクトという良血馬のパッションダンスが、4度目の重賞挑戦となる新潟大賞典(G3)で、ついに重賞初制覇を果たした。
その良血ぶりと見栄えのする馬体もあって、08年のセレクトセール当歳セッションでは9450万円(税込)という好評価を受けたパッションダンスは、育成調教に移ってからも目覚ましい動きを見せるようになっていた。
「走りの良さが印象に残っています。しっかりとした馬体ながらも、軽さがあったのは、父であるディープインパクトが出ていたからなのでしょう」とは育成を手がけたノーザンファーム早来牧場の森下政治厩舎長。デビューこそ3歳の2月と遅くなったが、メイクデビューを難なく勝利すると、いきなり京都新聞杯(G2)に挑戦。6着にこそ破れたが、勝ち馬とは0秒2差のレースをしてみせた。
だがこのレースの後、右トモに骨折が判明。しかも爪に不安も出て、1年以上に及ぶ休養を余儀なくされることとなった。「時間こそかかりましたが復帰後のレースを見て、上のクラスまで行ける馬だと思っていました。一番人気に支持された小倉大賞典(G3)も、ここまで3連勝の勢いからして、あっさり勝ち上がってくれるのではないかと思いましたが結果は5着、とやはり重賞は相手が強いなと思いました」(森下厩舎長)
それでも森下厩舎長は、レースの度にパッションダンス自身も強くなっていると感じていた。中日新聞杯(G3)でも4着に敗れたことで、この新潟大賞典(G3)は6番人気まで評価を落としていたが、まだ上位で支持されなくてはおかしいと思えた程に、勝利を信じながらレースを見守ることができた。
「重賞馬となって改めて思ったことは良かったという思いと、まだまだ重賞タイトルを取って欲しいという思いもあります。ここにいた頃から遙かに成長しているのでしょうし、血統的にもまだまだ可能性を秘めていると思えるだけに、今後も重賞レースを沸かせて、いつかはG1タイトルまで上り詰めるような馬となってもらいたいですね」(森下厩舎長)